「学びに向かう力」を育てる指導のあり方
〜AARサイクルを意識した授業改善を通して〜
群馬県の目指す生徒像として「エージェンシーを発揮する自律した学習者」があげられており、そこでは学習において「自己決定」「試行錯誤」「対話・交流」を取り入れていくことが大切であると述べられている。
本校は、学習に真面目に取り組み、基本的な知識・技能は身に着けることができている生徒が多い。一方で、自分で考え、自分で決めて、自分で動き出すといった力が弱く、それらの力が必要な場面では活動が受動的になってしまう傾向がある。
そこで、OECD ラーニングコンパス 2030 で提唱されている「Anticipation(見通し)」、「Action(行動)」、「Reflection(振り返り)」の 3 つの段階からなる学習プロセス「AAR サイクル」を各教科の授業で取り入れていくことで、生徒が「自己決定」「試行錯誤」「対話・交流」を行う中で学習を進め、生徒主体の深い学びにつなげられることができると考え、本主題を設定している。