令和6年度、箕郷東小学校の児童の教育活動における活躍の様子をご覧ください。

大きな樫の木も、はじめは小さなドングリ

後期始業式講話(22.10.14)
秋休みは楽しく過ごせましたか?日曜日に学校に来たら、ちょうどジャガーズの人たちが試合に行くのに出くわしましたが、休み中でも練習がんばっていたんですね。きっと他のスポーツ少年団の人たちも練習があったことでしょうね。たった5日間でしたが、この秋休みを挟んで、今日からはいよいよ後期です。1年間の半分が終わって、この後期は、自分たちの学年の仕上げの時期となります。勉強はもちろんですが、自分たちの学校生活を充実させていかなければなりません。校長先生は、今年度一年間の大きなめあてとして「箕郷東小学校を楽しい学校にする」としたことは皆さん知っていますね。前期を見る限りでは、ほとんどの人が学校生活を楽しんでいてくれいたと思います。それは、いろいろな学習や活動にいっしょうけんめいに取り組む皆さんの姿から感じることができました。でも、中には、何人かの人たちがクラスの中で、ちょっと一人ぼっちになってしまったり、友達から冷たく攻撃されたりして寂しい思いをしていた人たちがいたのも事実です。それから、「してはいけないこと」をしてしまって、担任の先生だけでなく、校長先生のところに謝りに来た人たちも何人もいました。このように考えると、まだまだ、「楽しい学校」になるには、校長先生のがんばりが足りないんだなと反省しています。皆さんの名前を覚えることについては、たぶん、250人くらいは覚えたと思います。でも、まだまだがんばらなければですね。

さて、きょうはここに1個のドングルを持ってきました。これは、昨日赤城山へ紅葉を見に行って拾ってきたものです。これからお話することが、このドングリに関係しているので、持ってきました。
昨日テレビを見ていたら、先日ノーベル化学賞をもらった、鈴木先生と根岸先生のことが取り上げられていました。その中で、お二人のとてもお世話になった先生のお話が出てきました。その先生はすでになくなっているのですが、アメリカにいる根岸先生が、その先生のお墓をお参りしていました。根岸先生が、ノーベル賞をいただいた報告を先生の墓前にしていたんですね。実は、そのお墓に「大きな樫の木も、はじめは小さなドングリから」という言葉が刻まれていました。外国のお墓には、よく、その人が好きだった言葉が刻まれているんだそうです。そして、お二人の先生はこの言葉をとても大切にしていたんだそうです。それで、いつも教え子たちにこの言葉のことを話していそうです。校長先生もこの話を聞いて、いいなあと思いました。それで、後期のはじめのお話に、このことを話そうと思いました。
「大きな樫の木も、はじめは小さなドングリから」という言葉の意味はわかりますね。どんなに大きなドングリの木であっても、最初は、この小さなドングリから始まります。ドングリが土の中から、小さな芽を出して、その芽がいろいろな栄養をもらいながら大きく育っていくんですね。これは、みんな自身にもいえることですし、みんながふだん行っている勉強にもいえることです。もしかしたら、1年生は、まだ芽を出して間もない樫の木位なのかもしれないし、6年生はちょっと大きくなった樫の木で、ちょうどみんなの身長くらいになっているのかもしれません。でも、まだまだこれからどんどん大きくなっていくんですね。人間の場合、体の大きさは限界があります。中学生から高校生くらいになると、皆さんの身長の伸びは止まると思います。でも、人間としての中身は、まだまだどんどん膨らんでいくんです。とても楽しみですね。でも、ただ黙っていれば、人間の中身が樫の木のように大きくなれるかというと、そんなことはありません。樫の木が水分や栄養と吸収して大きくなるように、人間にも栄養が必要です。それが、実は学校生活の中にたくさん詰まっているんですね。もちろん各教科の勉強もそうですし、学級や学年の友達と行ういろいろな活動もそうです。友達とけんかをすることだって栄養の一つなんです。たくさんの友達と変わって毎日の学校生活をすることが、皆さんが人間として大きく育つための大切な栄養なんですね。
先ほど、小林先生が、「後期は、98日です」と教えてくれました。この98日をどのように過ごすのかによって、皆さんの中にどのような栄養が補給されるのかが決まってきます。後期も、みんなで力を合わせてがんばりましょう。
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
学校行事
3/31 学年末休業最終日
4/1 学年始休業
4/4 学年始休業
4/5 学年始休業
4/6 6年生入学式準備