令和6年度、箕郷東小学校の児童の教育活動における活躍の様子をご覧ください。

1年の初めに

第12回朝礼講話(H22.1.11)
新年あけましておめでとうございます。2011年という新しい年が始まりました。長かった冬休みですが、クリスマスやお正月があって十分楽しいお休みだったのではないでしょうか。さあ、いよいよ今日から後期の後半です。今年度は後およそ50日で終わってしまいます。残された日数で、次の学年につながる準備ができるといいですね。

一昨日の1月9日(日曜日)、高崎市は一斉に成人式を行いました。旧箕郷町では、本校の前の文化会館で成人式を行いました。校長先生は来賓として参列したのですが、会場にはたくさんの新成人の人たちが来ていました。皆さんの中には、お兄さんやお姉さんが成人式を迎えた人もいるでしょうね。その成人式の会場に集まった新成人の人たちは、女性はきれいな着物姿の人が多かったですし、男性はスーツ姿でびしっと決まった人たちがたくさんいました。でも、その服装以上に、みなさんとても立派な堂々とした態度で式に出席していました。校長先生は、この式の様子を見ながら、皆さんのことを考えていました。『6年生はあと8年ほどするおと、ここにやってくるんだな』『1年生がここに来るまでには、まだ14年もかかるんだな』『それまでの年数はまだずっと先のような気がしているけど、それまでにいろいろなことを勉強して大人になる時間が今なんだな』そのようなことを考えていたのです。実際に、今皆さんがこの小学校で学んでいること、各教科の勉強はもちろんですが、友達と元気に遊んだり学校行事をみんなで協力して作り上げたりすること、それらのすべてが立派な大人なっていくための基になることなんです。そのことをみんなわかって、毎日の勉強をがんばってほしいと思います。

さて、今年はうさぎ年です。去年「寅年」の話をしたときに、この干支は動物の名前が付いているけれども、実際には、植物の一生を12に分けて表しているんだという話をしました。つまり、今年の「卯年」は4番目ですから、まだ植物がやっと芽を出してこれから成長しようかな、という頃のことなんですね。ちょうど小学生の皆さんの時代のことなのかもしれません。植物はこの時期、地面の中で一生懸命値を増やして茎や葉を茂らせるための栄養分を一生懸命吸い上げて、自分自身の力を高めようとしている時期なんですね。まさに皆さんもそれと同じ時期にさしかかっています。とても大切な時期なのですね。
このことと、「うさぎ年」ということを関わらせて、今年一年皆さんに期待することを考えてみました。二つあります。
まずは、しっかりと人の話を聞けるようになってほしいと言うことです。うさぎの耳を思い出してください。とても大きな耳ですね。うさぎの聴覚はとても優れているのだそうです。実は、人間の5感(味覚、触覚、嗅覚、視覚、聴覚)の中で一番不確かなものは「聴覚」だと思います。なかなか人の話をしっかりと聞くことができないことはよくあります。でも、うさぎ年の今年、しっかりと耳を使って先生の話、友達の話、お家の人の話をよく聞けるようにしてほしいと思います。
二つ目は、大きく伸びる年にしてほしい、ということです。うさぎはぴょんぴょうんはねるイメージがあります。うさぎが大きく跳びはねるように、皆さんも自分なりにいろいろなことに挑戦をして、大きな飛躍の年にしてほしいと思うのです。

3月までの残り少ない期間、一人一人の人が学級の一員として、またこの箕郷東小学校の一員として、しっかりとしためあてを持ってがんばっていきましょう。

今年のまとめ

第11回朝礼講話(22.12.22)
今日は2010年最後の朝礼です。明日からいよいよ冬休みですが、今年の冬休みは全部で19日間もあります。クリスマスやお正月があり、皆さんにとっては楽しみな時ですね。きのうの児童集会で、各学年代表の人たちが「冬休みに向けてのめあて」を発表してくれましたが、みんなしっかりとしためあてを発表してくれて、これなら大丈夫だなと安心しました。また、児童会本部の人たちが冬休み中に気を付けたいことを寸劇で教えてくれました。そのことを守って楽しい冬休みにしてもらえたらうれしいですね。
さて、4月に今年度がスタートして9か月が経ちました。学校の1年間のかなりの月日が過ぎました。これで冬休みが終わって1月に学校始まると、それこそあっという間に3月の卒業式や修了式になってしまいます。
そこで、みなさんに質問です。4月からの9ヶ月間をいろいろ思い返してみて下さい。自分で考えてみて、今の学年になってから特にがんばれたことは何ですか?三つあげてみて下さい。勉強のことでもいいです。休み時間に友達と遊ぶことでもいいです。たくさん友達を作れたとしたらとてもすばらしいです。あいさつがしっかりできたかな。係や委員会の仕事をうんとがんばった人もいるでしょうね。あるいは、鼓笛や陸上・水泳の練習にがんばれたと思える高学年の人は多いかもしれません。いかがですか?
校長先生なりにこれまでのみなさんの様子を思い返してみると、がんばりを認めてあげたいことは山ほどありますが、今日は、委員会の活動をしている4年生以上のがんばりをほめてあげたいなと思います。今、ほとんどすべての委員会の人たちが、あまり目立たないところで、でも、しっかりといろいろな当番の仕事をしてくれていますね。この学校が、楽しくこんないい学校になっているのは、この委員会活動にみなさんが責任を持って一生懸命取り組んでくれるからなのではないかと思っています。特に今年は、どの委員会もよく頑張ってくれているように感じます。それぞれの委員会の人たち本当にありがとう。
お正月が終わってから3月までの3ヶ月間は本当に「あっ」という間に過ぎていきますが、一年間のまとめの大切な時期です。その大切な3ヶ月を迎えるためにも、冬休みを元気に楽しく過ごしてください。1月11日に、みんなそろって元気に顔を合わせましょう。それでは皆さん良いお年をお迎えください。

「勤労感謝の日」にまつわる話

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第10回朝礼講話(22.11.22)
 今月は三回目の朝礼ですね。前回は、「私の妹」という本の読み聞かせを行いました。今、この学校は、読書祭りの真っ最中ですね。本を読んでいますか?ぜひ休み時間や図書館へ行ってください。山野先生と図書員の人たちが、皆さんが楽しく本を読めるようにいろいろな工夫をしてくれています。
 さて、明日は何の日ですか?そうですね。「勤労感謝の日」です。そもそも「勤労感謝の日」ってどういう日だが分かりますか?
 「勤労」というのは、「働くこと」です。日本中の人々が、毎日いっしょうけんめい働いてがんばっていることを、お互いにお祝いしましょう。という日なのです。5月5日は「子供の日」ですね。明日の「勤労感謝の日」はちょっと見方を変えると「大人の日」といってもいいかもしれません。
 今の日本は、中学校までは、全員が学校で勉強をしなくてはいけません。ある意味で、小学生や中学生は、学校へ行って勉強することが「仕事」といえるかもしれませんね。とは言っても、絶対に学校へ行かなければならないのは中学校までです。その後は、仕事をして働くことができるようになります。ただ、多くの人がもっと勉強をするために、高等学校へ行き、さらに専門学校や大学へ行く人もいますね。それでも、その先は、「仕事」をもって働くことになります。皆さんのお父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、もちろん学校の先生方も、皆さんの周りの人たちは、みんな働いていますね。中には、「うちのお母さんは仕事に行かないで、家にいるよ」という人もいるかもしれませんね。でも、そのようなお母さんは、家の中の大事な仕事をたくさんしてくださっています。「主婦」という立派な仕事なんですよ。
 さて、大人になると、いろいろな仕事について働きます。そして、お金をもらって、家族を支えているんですね。みんなの食事や衣服や、学校で使うものも、みんなそうやってお家の人ががんばって働いてもらったお金で買えるんですね。ところが、それだけではないんです。
 学校で皆さんは机やいすを使っていますね。あれはだれが買ったものかわかりますか?実は、皆さんがふだん学校で使っている机やいす、そして学校の建物も体育館も、さらには毎日使っている教科書も、全部、皆さんのお父さんやお母さんがお金を出してくれているのです。でも、直接お金を出してくれているのではありません。「税金」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。お父さんやお母さんは、働いてお金をもらうと、その中から「税金」といお金を国や群馬県や高崎市に払うことになっています。そして、そこに集まったお金で、道路ができたり学校ができたりするんです。つまり、大人になって一生懸命働くことは、自分の家族だけでなく、日本全体や群馬県や高崎市の人々のためになるお金を稼いでいることにもなります。
 今まで、このようなことは考えたことなかったと思いますが、今日と明日は、このようなことも考えながら、家に帰ったら、お父さんやお母さんに、お仕事についていろいろ聞いてみるといいですね。どんなことが大変なのか、どんなことがうれしいのか、どうしてその仕事を選んだのか、そんなことを聞きながら、肩をもんで上げたら、きっとお父さんやお母さんは大喜びして、日頃の疲れが吹き飛んでしまうと思います。

いじめのない楽しい学校を作りましょう

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人権講話(第9回朝礼 11.01)

この間まであれほど暑かったのに、急に寒くなってきましたね。風邪がはやる季節ですから、気を付けましょう。
本校は、今日から「人権月間」となります。昨年度までは「人権週間」としてもっと遅い時期に1週間人権についてみんなで考えましょう、というキャンペーンを行っていたのですが、今年は、とても大事なことなので、「箕郷東小学校のみんなで、人権について考え合いましょう」という1か月にしました。
そこで、今日はこの人権について話します。1年生の皆さんは、この「人権」という言葉は初めて聞いたことと思います。この「人権」の「権」というのは、実は、6年生で初めて習う漢字なので、5年生までの人は実際には国語の時間に習っていません。ですが、読み方を覚えておくといいでしょう。さて、この「権」というのは「権利」という言葉で普通使われます。この「権利」という言葉もむずかしい意味なのですが、分かりやすく言うと、「本を読みたいな」「テレビを見たいな」「おなかが空いたからご飯を食べたいな」・・・というようないろいろなやりたいこと・したいことがあるでしょう。その「いろいろなやりたいこと・したいこと」をやってもいいですよ、って認められていることです。また、逆に「何かをしたくないとき」もありますね。そんなときには「しなくてもいいですよ」って認められていることです。こういうのを「権利」といいます。そして、このいろいろ「権利」の中で、人が人として生きていくときに、特に大切な物を「人権」といいます。言葉の意味はむずかしいから、だんだんに分かってくれればいいでしょう。とにかく全員の人が、この言葉を覚えて下さい。そして、人として生きていく上で、最も大切な物がこの「人権」なんだと覚えておいてください。この「人権」はその人の「命」と同じくらい重い物なのです。
さて、ここで皆さんに一つ質問です。ふだん校長先生は優しいでしょ。でも本気で怒るととても怖いって知っていますか?怒るととても怖いんですよ。では、どういったとき、一番皆さんのことをしかると思いますか?
実は、一番許せないことは、「いじめ」です。これは、決して許せません。どんな場合であっても、人が人をいじめると言うことは許してはいけないことだと思っています。その「いじめ」は、一番基本的な「人権」を傷つけるからです。校長先生が、昔6年生を受け持っているとき、そのクラスの中で、ある一人の男の子が、数人の女子にいじめにあったことがあります。そのときは、まず先生はとても悲しくなりました。それは、いつもいじめのないクラスにしようね、と子供たちに話していたし、実際に仲のいいクラスだと思っていたからです。そして、次にとても怒りました。それは、その直接いじめをしていた女の子たちだけではなく、クラス全体をしかりました。およそ3日間授業をしませんでした。そして、どうしてそのようなことがクラスの中で起こったのか、徹底的に子どもたちと話し合いました。結局、そのいじめの原因はある一人の女の子とその女の子とのちょっとした気持ちの行き違いだったことが分かったのですが、そのとき、いっしょになって中心でいじめを行った女の子だけでなく、そういこうとがあることが分かっているのに見てみないふりをしていた男の子たちのことも、すごくしかって、反省を求めました。校長先生は「いじめ」というのは、2・3日の授業何かよりもずっと大事な問題だと思っています。だから、絶対にあってはいけないし、許してはいけない問題だと思っています。
さて、先日桐生の小学校でとても痛ましい出来事が起こりました。皆さんも新聞やテレビのニュースで聞いて知っているかもしれません。小学校6年生の上村明子さんが、自殺を図って亡くなりました。原因ははっきりとはしていませんが、ご家族はいじめが原因だとおっしゃっています。新聞の記事を読んでいると、どうもクラスの中で仲間はずれにされたり、意地悪をされていたようですね。今までにも、このように小・中学生が「いじめを苦に自殺」ということはありました。
はじめにはっきりと言っておきますが、例えどんな理由があったとしても、絶対に「自殺」などはやってはいけません。亡くなった明子さんを責めるつもりはありませんが、「自殺」をしてしま人は、自分自身の「生きる権利」を自分の手でつぶしてしまっているのです。そのような形で、苦しい場所からにげようとするのは絶対に許せないし、それによってご両親や家族がどれほど悲しい思いをするか、考えなければいませんね。皆さんは、自分の命を絶対に粗末にしてはいけません。
さて、それにしても、明子さんが死にたくなるほどに苦しんだのには、やはりそれなりに訳があったはずですね。その苦しさを分かってあげられる友達や先生や家族がいたならば、明子さんは「自殺」などという方法をとることはなかったと思います。その明子さんの苦しさの原因を作ったのは、やはり学校であり、クラスであったのかなと思います。
人は、とても残念なのですが、時に、自分とちょっと違った面を持っている人をのけ者にしたりいじめたりすることがあります。絶対にあってはならないことですが、それは小学生であってもありますし、時には大人になっても起こります。さあ、この箕郷東小学校はどうでしょうか。皆さんは、友達をいじめたり仲間はずれにしたりしていませんか。いろいろな学年に今年も何人も転校生が来ました。その転校生を温かい気持ちで受け入れてあげて、仲のよい友達関係を築けていますか?その転校生にさびしい気持ちをさせていませんか?あるいは、自分たちとちょっと違った行動をする子を、よってたかって攻撃したりしていませんか?残念ですが、これまでにも何度か、そのようなことを校長先生は耳にしています。今度の明子さんの出来事、そして今日からの人権月間ということを意識して、自分たち、自分たちのクラスや学年のこと、今一度見直してもらえるとうれしいと思います。
今日は長い話になってしまいました。最後にまとめてます。すべての人は平等に「人権」を持っています。自分の命と同じくらいに大事な「人権」です。自分の命と友達の命、自分の「人権」と友達の「人権」、それらをお互いに大事にできる人に成長してほしいと思います。

大きな樫の木も、はじめは小さなドングリ

後期始業式講話(22.10.14)
秋休みは楽しく過ごせましたか?日曜日に学校に来たら、ちょうどジャガーズの人たちが試合に行くのに出くわしましたが、休み中でも練習がんばっていたんですね。きっと他のスポーツ少年団の人たちも練習があったことでしょうね。たった5日間でしたが、この秋休みを挟んで、今日からはいよいよ後期です。1年間の半分が終わって、この後期は、自分たちの学年の仕上げの時期となります。勉強はもちろんですが、自分たちの学校生活を充実させていかなければなりません。校長先生は、今年度一年間の大きなめあてとして「箕郷東小学校を楽しい学校にする」としたことは皆さん知っていますね。前期を見る限りでは、ほとんどの人が学校生活を楽しんでいてくれいたと思います。それは、いろいろな学習や活動にいっしょうけんめいに取り組む皆さんの姿から感じることができました。でも、中には、何人かの人たちがクラスの中で、ちょっと一人ぼっちになってしまったり、友達から冷たく攻撃されたりして寂しい思いをしていた人たちがいたのも事実です。それから、「してはいけないこと」をしてしまって、担任の先生だけでなく、校長先生のところに謝りに来た人たちも何人もいました。このように考えると、まだまだ、「楽しい学校」になるには、校長先生のがんばりが足りないんだなと反省しています。皆さんの名前を覚えることについては、たぶん、250人くらいは覚えたと思います。でも、まだまだがんばらなければですね。

さて、きょうはここに1個のドングルを持ってきました。これは、昨日赤城山へ紅葉を見に行って拾ってきたものです。これからお話することが、このドングリに関係しているので、持ってきました。
昨日テレビを見ていたら、先日ノーベル化学賞をもらった、鈴木先生と根岸先生のことが取り上げられていました。その中で、お二人のとてもお世話になった先生のお話が出てきました。その先生はすでになくなっているのですが、アメリカにいる根岸先生が、その先生のお墓をお参りしていました。根岸先生が、ノーベル賞をいただいた報告を先生の墓前にしていたんですね。実は、そのお墓に「大きな樫の木も、はじめは小さなドングリから」という言葉が刻まれていました。外国のお墓には、よく、その人が好きだった言葉が刻まれているんだそうです。そして、お二人の先生はこの言葉をとても大切にしていたんだそうです。それで、いつも教え子たちにこの言葉のことを話していそうです。校長先生もこの話を聞いて、いいなあと思いました。それで、後期のはじめのお話に、このことを話そうと思いました。
「大きな樫の木も、はじめは小さなドングリから」という言葉の意味はわかりますね。どんなに大きなドングリの木であっても、最初は、この小さなドングリから始まります。ドングリが土の中から、小さな芽を出して、その芽がいろいろな栄養をもらいながら大きく育っていくんですね。これは、みんな自身にもいえることですし、みんながふだん行っている勉強にもいえることです。もしかしたら、1年生は、まだ芽を出して間もない樫の木位なのかもしれないし、6年生はちょっと大きくなった樫の木で、ちょうどみんなの身長くらいになっているのかもしれません。でも、まだまだこれからどんどん大きくなっていくんですね。人間の場合、体の大きさは限界があります。中学生から高校生くらいになると、皆さんの身長の伸びは止まると思います。でも、人間としての中身は、まだまだどんどん膨らんでいくんです。とても楽しみですね。でも、ただ黙っていれば、人間の中身が樫の木のように大きくなれるかというと、そんなことはありません。樫の木が水分や栄養と吸収して大きくなるように、人間にも栄養が必要です。それが、実は学校生活の中にたくさん詰まっているんですね。もちろん各教科の勉強もそうですし、学級や学年の友達と行ういろいろな活動もそうです。友達とけんかをすることだって栄養の一つなんです。たくさんの友達と変わって毎日の学校生活をすることが、皆さんが人間として大きく育つための大切な栄養なんですね。
先ほど、小林先生が、「後期は、98日です」と教えてくれました。この98日をどのように過ごすのかによって、皆さんの中にどのような栄養が補給されるのかが決まってきます。後期も、みんなで力を合わせてがんばりましょう。

前期終業式:半年の間にみんな確かな成長をしています

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前期終業式講話(H22.10.08)
いよいよ今日で前期が終了ですね。4月から半年が過ぎたと言うことですね。1年生も、すっかりこの学校に慣れて、いろいろなことにがんばれるようになりました。私は、いつもみんなのことをすごいなあと思うことがあります。それは、ふと気がつくと、みんなびっくりするくらいに、大きく成長していることです。体はもちろんですが、心も頭の中も、みんなしっかりと成長しているんだな、と思わされることがしょっちゅうあります。
前期を振り返ると、なんと言っても一番びっくりしたのは運動会ですね。1年生から6年生までの演技は、本当に見事でした。夏休みが終わってからあまり時間がなくて、しかも猛暑の中、確実に踊りや演技をおぼえて、お家の人や地域の人に見てもらうことができました。運動会の練習の時、校長先生は「カッコウいいところを来てくれた人に見てもらいましょう」と言いましたが、本当にみんなかっこうよかったと思います。運動会全体の中で、校長先生の頭の中に一番印象深く残っているのは、6年生の応援団のことです。団別の練習が始まったとき、どのように下級生たちをリードしていいかわからなかったり、応援方法も今ひとつはっきりしないで、こんなで運動会の時にまともな応援ができるんだろうかと思っていました。でも回を重ねるごとに自分たちで工夫を重ねて、それぞれの団の特徴のある応援を作り出しました。特に妙義団の応援団が印象に残りました。運動会直前に体育館で行った応援合戦の練習の時、妙義団の応援は、はっきり言って、赤城や榛名に比べて、情けないくらいにまとまりはなくて声の小さい、へたくそな応援だったと思います。ところが、本番では、赤城・榛名と比べてまったく見劣りのしない、見事な応援になっていてびっくりしました。実はこれには訳があるんです。はじめ、妙義団の6年生は、先生たちにかなり頼っていて、自分たちではあまり工夫しようとかがんばろうとかという意識が低かったように思います。ところが、練習の時にあまりにも他の団と差あることを感じて、焦ったんですね。「これではいけない」って危機感を持ったんです。そこで運動会までの3日間、急きょ放課後に残って自分たちの知恵を出し合って対策を考えて、下級生に伝え、練習をして本番を迎えたのですね。校長先生はその様子をずっと見ていました。大事なことは、6年生としての責任感を感じて、自分たちにできる精一杯の努力を最後にしようと思ったことです。このようにがんばれるようになった6年生は、本当にすごい成長をしたのだと思います。
また、昨日、4年2組の教室をのぞきました。そうしたら、学級で話し合いをしていました。内容は、どうやら、昨日のお楽しみ会としてサッカーを学級全員でやることになっていました。ところが、一人の男子が休んでしまったのです。そこで、サッカーを延期するかどうするか、で意見を戦わせていました。はじめは、「その子が明日学校に来るかどうか分からないのだから今日やった方がいい」と言う意見が20名、それに対して「それではその子があまりにもかわいそうだし、サッカーは明日でもできるんだから明日にするべきだ」という意見が2名だけでした。このように大差になってしまって、多数の意見の通りになるのかと思っていたら、4年2組は違いました。そのたった2名の人が食い下がったのです。「休んだ友達のことを考えたら、いくら何でもかわいそう」と言う意見です。そうしたら、その意見を応援する子がちょっと増えました。そして、また意見交換をしているうちに、だんだんと多くの子が意見を変えるようになりました。そして、最後には全員一致で今日に延期することになったのです。この様子を見ていて、はじめにたった二人だけでも大勢の意見に負けないで自分の意見を主張した二人は4年生らしくとても偉いなと思いました。そして、さらに、友達の意見を聞いてはじめの自分の考えの間違いに気付き、意見を変えた4年2組のみんなもすごいなと思いました。友達の意見を聞いて、素直に自分の考えを見直すことできたと言うことは、もうじき高学年になる4年生らしく立派に成長してきたんだなと思いました。
このように、皆さんは、毎日の学校生活の中でいろいろな経験をしながら一歩ずつ大きく成長しているんですね。5日間の秋休みを挟んで、14日からは後期が始まります。後期も各学級で協力し合ってより大きく成長できるようにがんばっていきましょう。秋休みを事故に気をつけて楽しんでください。

結果より過程を大切に!

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第6回朝礼講話(22.09.27)
運動会も無事に終わって楽しい思い出をたくさん作ることができました。優勝した妙義団はよかったですね。榛名団や赤城団は優勝できなくてちょっと残念だったけど、よく頑張りました。そして、今度は高学年の人たちを中心に陸上の練習に熱が入ってきますね。
さて、今日は、運動会の全体練習の時にもちょっと話しましたが、「結果より過程を大切」と言うことについて話します。私が担任を持っていたとき、いつもクラスの子供たちに話してきたことです。高学年の人たちは教室に帰ったら担任の先生と漢字を確認してください。低学年の人たちは担任の先生に言葉の意味をもう一度教わって言葉を覚えてください。
《結果》というのは、テストで何点とったかとか、運動会で何番に入ったとか、100メートを何秒で走ったかとか、運動会の徒競走でいえば『ゴール』にあたるところです。そして、《過程》というのは、途中のことです。
皆さんは、テストで80点とるのと60点取るのでは、当然80点を取る方がうれしいし、それよりも何よりも100点を取ることの方が絶対うれしいですね。そして、100点を取ればお家の人はほめてくれますね。確かに100点はすごいことです。でも大事なことは『100点取れたこと』よりも『100点取るために努力したこと』だと思うのです。
イチロー選手が先日「10年連続200安打」というすご記録を達成しました。それに関係して、新聞やテレビでいろいろな人たちがコメントをしていましたが、その数字そのものもすごいことだけれども、普段の体のケア(管理)や練習やトレーニングのことをほめていました。どんなに才能があっても、ふだんの努力(これが過程を大切にするということです)がやはり大切なんですね。
テストでいい点数をとりたいと思っても、そのための努力をしなければいい結果はついてこないでしょう。今の皆さんにとって大切なことは、一つ一つのことに対して少しでもいい結果を得ようとして、途中でうんとがんばることです。そのがんばる経験が、これから先の人生の中で生きてくるのです。
6年生。君たちの現段階での最終ゴールは卒業式ですね。その卒業式までの間に何をどれだけがんばることができるのか。卒業式までの『過程』をどのように過ごすのか。それによって君たちにつく力が変わってきます。それはどの学年の人たちにも共通することですね。毎日の何気ないがんばりを大切にしていきましょう。

第5回朝礼 『命』について考えたこと

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第5回朝礼(22.08.30)
 夏休みが終わりました。全員が元気にここにまた集まれたことはとてもうれしいことです。
 この夏休みをちょっと振り返ってみましょう。そうすると、そこここに、皆さんのがんばった姿が見えてきます。
 ・夏休みが始まってすぐでしたが、5年生は臨海学校に行ってとても貴重な体験をしてきました。
 ・8月に行われた市の水泳大会に向けて強化練習に励んでくれた、4年生以上の人たちがたくさんいました。
 ・今も続いていますが、運動会に向けて鼓笛倶楽部に人たちはほとんど毎日、暑い音楽室や校庭で練習を続けてきました。
 ・多くの人たちが、プールに何回も通ってきて、中には10回以上も来た人が結構いるのではないでしょうか。
 ・少年野球やサッカーやミニバス、バレーボールなどのスポーツ少年団に一生懸命に取り組んだことも聞いています。

 さて、校長先生は、いつものことではあるのだけれども、今年は特に「命」について考えることが多かった夏休みです。そのきっかけの一つは戦争のことです「太平洋戦争」という大きな戦争が昔行われたことは知っているでしょう。その戦争が終わって今年は65年目になります。この戦争の最後の時に広島と長崎に原始爆弾が落とされたことも知っているでしょう。それからも65年になるんですね。8月の上旬からお盆頃にかけて、戦争のことや原子爆弾のことを取り上げたてれび番組が多かったから、この中には家族の人といっしょに見た人もいるかもしれませんね。校長先生はいくつもの特集番組を見て、何十万、何百万という人の命を奪ってしまう戦争の怖さを考えながら、その戦争や原子爆弾によって命を奪われた人たちのことを考えました。
 次に、今年はこれまでにない猛暑だったこともあって、水の事故と熱中症によって命を落とした人のニュースが多かったと思います。このうち、特に水の事故では子供たちに亡くなった人が多かったように思います。ちょっとし油断があってそのような事故に遭ってしまったのかもしれません。亡くなった人たち、子供たちのことは本当にかわいそうだなと思います。それと同時に、その子供たちのお父さんやお母さんや家族の人たちの気持ちも考えないではいられません。簡単な言葉では言い表せないくらい深い悲しみを味わっているのではないかと思います。
 人間は、人によって持っているものがみんなちがいます。顔の形も体の大きさも、いろいろなことに対する能力も同じということは絶対にありません。でも、ただ一つ全員に共通していることがあります。それは、だれも「一つの命」を持っているということです。どんな人も「命」が一つしかもらえないことは同じなんですね。だから、人間は、自分の命も、他の人の命も何が何でも大事にしなくてはいけないんだと思います。これからも、いろいろな機会に「命」について考えていきたいですね。

第2回 朝礼 「国民読書年の今年、みんなでたくさん本を読もう

新緑に染まって榛名山が本当にきれいなになってきました。
今日の朝礼から、1年生が加わりました。1年生にとっては初めての朝礼ですね。これからの1年間、この朝礼の中でいろいろなお話をしていきたいと思います。楽しみにしていて下さい。
さて、今日は読書のお話をします。実は、今年がある特別な年だということを知っていますか?図書委員会の人は知っているかも知れませんね。今年は「国民読書年」といって、日本中の人たちみんなで読書を楽しみましょう、という取組をする年になっています。
本は、とてもすごい力を持っています。それは、読む人をすごく楽しい気持にしてくれたり、落ち込んでいるときには勇気づけてくれたり、実際には存在しないような世界に連れて行ってくれたりもします。いろいろな物語を読んでいると、自分がその物語の主人公になったような気分で、とても楽しいですね。テレビや映画も楽しいのですが、読書はその人だけの世界をつくることができるのです。
ところで、本を読むことは、実は学校教育目の4っつのことを実現するための大きな手助けとなります。一つ目の「人にやさしく」ということで考えてみると、本を読んでいる子はだれよりも優しい子になれます。それは、本を読んでいるととても想像力が豊かになって、相手の気持ちを想像しながらその子のことを思いやれるようになるからです。物語の中で人はどのようなことに喜び、どのようなことに苦しむのかを知って、実際の自分たちの生活の中に当てはめることができるようになるんですね。
二つ目の「がまんづよく」についても、本を読んでいる子どもは、我慢強くがんばれるようになります。物語の主人公や「イチロー」のようなスポーツで活躍している人たち、あるいは病気やけが等で苦しんでいる人たち、そのような人たちは決して苦しさに負けないで、一生懸命生きようとしています。そのような本を読むことで、苦しさの中でもがんばって生きることの大切さを知ったり、実際にどのような生き方・考え方をするべきなのかを知ることができます。そうすることで、自分もがんばろうという気持ちが生まれてくるのです。
三つ目の「しっかりとかんがえ」ということで考えてみると、実は、校長先生が持っているいろいろな知識の半分以上はもしかしたら本からもらったものかも知れません。おそらく多くの人が、本からたくさんの知識や知恵をもらっているのです。皆さんが、これから生きていく上で必要な知識、生活を楽しく豊かにてしてくれる知恵がたくさん詰まっています。四つ目の「じょうぶなからだ」の健康や運動のことについても、本はたくさんのことを教えてくれます。
さて、この学校の図書館は、山野先生と図書委員会の人たちが楽しく使いやすい図書館になるようにいろいろな工夫をしてくれています。是非図書館に行っていろいろな本を手に取ってみて下さい。また、毎週木曜日には「おはなしたまてばこ」の人たちが読み聞かせに来て下さいます。この「おはなしたまてばこ」の会の活動は、30年近い歴史があるのだそうですが、毎年熱心に、この学校子供たちが本好きになって、読書を楽しんでくれるようにという思いで、取り組んでくれています。この読み聞かせもきっかけとなって、この学校の子供たちが、国民読書年の今年、たくさん本を読んでくれたらうれしいと思います。

第1回 朝礼 「楽しい学校」の秘密が校歌の中に!

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第1回朝礼講話(22.4.19)
 新しい学年になって3週間目ですね。毎日、新しいクラスの友達や担任の先生と、毎日元気に楽しく学校生活を送っている様子が見られて、とてもうれしく思っています。
 朝学校に来て、玄関に入ったときにみんながしてくれる『おはようございます』のあいさつの声が、前よりも大きくなってきたので、校長先生の「だれよりも大きな声であいさつをする」というめあてのために負けないで声を出すことが大きくなってきました。
 それから、いつも校長室や保健室前の廊下、玄関の掃除の様子を見ることが多いのですが、昨年度の4年生も良くやってくれましたが、今年の4年生もていねいに掃いたり拭いたりしてくれます。そしてお互いの協力が良くできています。みんな新しい気持ちでがんばってくれている様子を見るのは本当にうれしいですね。
 さて、今日は始業式で話した校長先生のめあても関わることです。『群馬県で一番楽しい学校にする』というめあてですね。実は、校歌の歌詞をよく見ていたら、そのめあてを実現するためのヒントがたくさんあることに気づいたんです。そのいくつかの言葉を取り出してみましょう。
 『希望』や『夢』があったら人間は、どんなに苦しくても生きていくことができます。どんなに辛くて大変でもがんばることができるんですね。皆さんの中には野球やサッカーや柔道やバトミントンなどのスポーツ少年団に入っている人がたくさんいます。その練習は毎週土曜や日曜の休みの日であったり、平日の夜であったりして大変なことが多いでしょう。しかもどんなに暑くても寒くても結構厳しい練習に耐えてがんばっていますね。どうしてその厳しい練習に耐えてがんばれるんでしょう?それは皆さんの中に、「この練習をがんばり通せば、試合に勝てるぞ!」という『希望』があるからですね。あるいは「今度の大会で優勝するぞ!」という目標があるからですね。さらに中には「将来プロ野球の選手になりたい」という将来に向けての『夢』を持っているからかもしれませんね。このようなことは、スポーツだけではありません。ピアノやダンスにがんばっている人にも言えることですし、何よりも毎日の学校の勉強にだって言えることです。そして、このように夢や希望をたくさん持てる人は、気持ちがとても明るくなって学校へ来て毎日がんばることが、楽しくなってきます。「みどりの風に 心もかるく」というのは、きっとそんなようすを表しているのだと思います。
 次に「みんな仲よく」「みんな元気に」「みんな笑顔で」がとても大事ですね。校長先生がこの学校の好きなことで、他の学校の校長先生に自慢したいことの一つに、「いろいろな学年の子たちが入り交じって遊べる」ということがあります。時にはボールのうばいっこうをして違う学年の子同士でけんかになることもあるけれども、普段は高学年の子鬼ごっこに下の学年の子がまぜてもらっていたり、縄跳びを一緒にしていたりするようすをよく見かけます。とくに、昨年から始まった「ふれあい活動」のせいかもしれませんが、多くなりましたね。そんなときのみんなの顔は本当に笑顔が輝いています。これこそ「みんななかよく みんな笑顔で」を良く表していて、「楽しい学校」の一番のいい例だなと思います。
 そして、校歌の中で、校長先生が一番好きな言葉が「呼べば遠くに こだばがひびく」です。学校の中に「おはよう」や「ありがとう」や「がんばろうね」といった言葉がこだましあえば、それこそ「楽しい学校」そのものになるような気がします。
 今度から、いつも友達とがんばって勉強したり運動をしたり、お掃除をしたり給食を食べたりしているようすを思い浮かべながら、校歌を歌うといいかもしれませんね。
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学校行事
3/1 児童集会(ISO委員会発表)
卒業・進級認定会議
3/2 教育相談日
3/3 読み聞かせ22
3/4 ありがとう集会 委
3/7 全校朝礼(卒業式に向けて)