令和6年度、箕郷東小学校の児童の教育活動における活躍の様子をご覧ください。

いじめのない楽しい学校を作りましょう

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人権講話(第9回朝礼 11.01)

この間まであれほど暑かったのに、急に寒くなってきましたね。風邪がはやる季節ですから、気を付けましょう。
本校は、今日から「人権月間」となります。昨年度までは「人権週間」としてもっと遅い時期に1週間人権についてみんなで考えましょう、というキャンペーンを行っていたのですが、今年は、とても大事なことなので、「箕郷東小学校のみんなで、人権について考え合いましょう」という1か月にしました。
そこで、今日はこの人権について話します。1年生の皆さんは、この「人権」という言葉は初めて聞いたことと思います。この「人権」の「権」というのは、実は、6年生で初めて習う漢字なので、5年生までの人は実際には国語の時間に習っていません。ですが、読み方を覚えておくといいでしょう。さて、この「権」というのは「権利」という言葉で普通使われます。この「権利」という言葉もむずかしい意味なのですが、分かりやすく言うと、「本を読みたいな」「テレビを見たいな」「おなかが空いたからご飯を食べたいな」・・・というようないろいろなやりたいこと・したいことがあるでしょう。その「いろいろなやりたいこと・したいこと」をやってもいいですよ、って認められていることです。また、逆に「何かをしたくないとき」もありますね。そんなときには「しなくてもいいですよ」って認められていることです。こういうのを「権利」といいます。そして、このいろいろ「権利」の中で、人が人として生きていくときに、特に大切な物を「人権」といいます。言葉の意味はむずかしいから、だんだんに分かってくれればいいでしょう。とにかく全員の人が、この言葉を覚えて下さい。そして、人として生きていく上で、最も大切な物がこの「人権」なんだと覚えておいてください。この「人権」はその人の「命」と同じくらい重い物なのです。
さて、ここで皆さんに一つ質問です。ふだん校長先生は優しいでしょ。でも本気で怒るととても怖いって知っていますか?怒るととても怖いんですよ。では、どういったとき、一番皆さんのことをしかると思いますか?
実は、一番許せないことは、「いじめ」です。これは、決して許せません。どんな場合であっても、人が人をいじめると言うことは許してはいけないことだと思っています。その「いじめ」は、一番基本的な「人権」を傷つけるからです。校長先生が、昔6年生を受け持っているとき、そのクラスの中で、ある一人の男の子が、数人の女子にいじめにあったことがあります。そのときは、まず先生はとても悲しくなりました。それは、いつもいじめのないクラスにしようね、と子供たちに話していたし、実際に仲のいいクラスだと思っていたからです。そして、次にとても怒りました。それは、その直接いじめをしていた女の子たちだけではなく、クラス全体をしかりました。およそ3日間授業をしませんでした。そして、どうしてそのようなことがクラスの中で起こったのか、徹底的に子どもたちと話し合いました。結局、そのいじめの原因はある一人の女の子とその女の子とのちょっとした気持ちの行き違いだったことが分かったのですが、そのとき、いっしょになって中心でいじめを行った女の子だけでなく、そういこうとがあることが分かっているのに見てみないふりをしていた男の子たちのことも、すごくしかって、反省を求めました。校長先生は「いじめ」というのは、2・3日の授業何かよりもずっと大事な問題だと思っています。だから、絶対にあってはいけないし、許してはいけない問題だと思っています。
さて、先日桐生の小学校でとても痛ましい出来事が起こりました。皆さんも新聞やテレビのニュースで聞いて知っているかもしれません。小学校6年生の上村明子さんが、自殺を図って亡くなりました。原因ははっきりとはしていませんが、ご家族はいじめが原因だとおっしゃっています。新聞の記事を読んでいると、どうもクラスの中で仲間はずれにされたり、意地悪をされていたようですね。今までにも、このように小・中学生が「いじめを苦に自殺」ということはありました。
はじめにはっきりと言っておきますが、例えどんな理由があったとしても、絶対に「自殺」などはやってはいけません。亡くなった明子さんを責めるつもりはありませんが、「自殺」をしてしま人は、自分自身の「生きる権利」を自分の手でつぶしてしまっているのです。そのような形で、苦しい場所からにげようとするのは絶対に許せないし、それによってご両親や家族がどれほど悲しい思いをするか、考えなければいませんね。皆さんは、自分の命を絶対に粗末にしてはいけません。
さて、それにしても、明子さんが死にたくなるほどに苦しんだのには、やはりそれなりに訳があったはずですね。その苦しさを分かってあげられる友達や先生や家族がいたならば、明子さんは「自殺」などという方法をとることはなかったと思います。その明子さんの苦しさの原因を作ったのは、やはり学校であり、クラスであったのかなと思います。
人は、とても残念なのですが、時に、自分とちょっと違った面を持っている人をのけ者にしたりいじめたりすることがあります。絶対にあってはならないことですが、それは小学生であってもありますし、時には大人になっても起こります。さあ、この箕郷東小学校はどうでしょうか。皆さんは、友達をいじめたり仲間はずれにしたりしていませんか。いろいろな学年に今年も何人も転校生が来ました。その転校生を温かい気持ちで受け入れてあげて、仲のよい友達関係を築けていますか?その転校生にさびしい気持ちをさせていませんか?あるいは、自分たちとちょっと違った行動をする子を、よってたかって攻撃したりしていませんか?残念ですが、これまでにも何度か、そのようなことを校長先生は耳にしています。今度の明子さんの出来事、そして今日からの人権月間ということを意識して、自分たち、自分たちのクラスや学年のこと、今一度見直してもらえるとうれしいと思います。
今日は長い話になってしまいました。最後にまとめてます。すべての人は平等に「人権」を持っています。自分の命と同じくらいに大事な「人権」です。自分の命と友達の命、自分の「人権」と友達の「人権」、それらをお互いに大事にできる人に成長してほしいと思います。
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