校長あいさつ

本校は、明治6年(1873年)に大字神保の仁叟寺に「神保小学校」として開校しました。今年で創立152周年となる歴史と伝統のある学校です。現在地の大字塩に校舎が建設されたのは、明治33年。昭和48年に現在の鉄筋二階建ての校舎が落成しました。昭和30年に町村合併により「吉井町立多胡小学校」となり、昭和48年(1973年)に開校百年の記念行事が行われました。平成21年には高崎市と吉井町の合併により「高崎市立多胡小学校」と校名を新たにし、令和5年度に開校150周年を迎えました。令和7年度の多胡小学校は、38名の児童と19人の教職員で、「やさしい子」「つよい子」「かしこい子」の「やつか」を合言葉に、力を合わせて頑張っていきます。

校長 江城 佐和子

学校紹介

多胡地区は、特別史跡の『多胡碑』や奈良時代の正史である『続日本紀』の記事から、和銅4年(711年)に甘楽・緑野・片岡の三郡から6郷を割いて多胡郡が置かれたことがわかる、古い歴史を持っている地域です。万葉集にも、「多胡の入野」「多胡の嶺」とその名が出ており、古来より、文化の中心であったことがうかがわれます。本校も歴史は古く、令和5年度に創立150周年を迎えました。

校区は旧吉井町の南、上信越自動車道の吉井インターチェンジの西南に位置し山懐に抱かれた農村地帯です。西は甘楽郡甘楽町に接し、多胡の象徴であり、美女の横顔に山容が似ている朝日岳(美人山)がその境を成しています。南は小梨峠を中心とする山地によって藤岡市日野地区に接しています。東は旧吉井町のシンボルである牛伏山を経て、国道254号線につながります。校区中央には八束山がそびえ、大沢・大判地地区を源とする二渓流が流れ、大沢川として鏑川に合流しています。

遊具

古来より養蚕を主とし、「多胡桑(多胡早生)」の産地としても知られていました。また、地域から採掘される柔らかい砂岩である多胡石は模様の美しさから、古くは『多胡碑』や古墳の石室材に使われ、現在では建築用材や石灯籠に加工され地域の伝統産業の一つとなっています。

全村一致の気風、教育熱心な村民性は古くから多くの優秀な人材を育ててきています。現在でも地域の方々から、学校に対し惜しみない支援と協力をいただいております。平成5年には上信越道が開通し、その後住宅団地の造成もなされました。児童は素直な子が多く、全校児童が皆兄弟というような感覚で少人数のよさを生かした教育活動に取り組んでいます。

  校庭のようす  

多胡小学校では平成5年度より緑の少年団に加入し、全児童で野菜や草花を栽培し、手入れや栽培・収穫と季節に合わせ緑に親しむ等、体験から学ぶ活動を取り入れています。身近な環境に目を向けさせ環境教育の中心として充実を図るとともに、学年の枠を越えた教育活動等も取り入れ、互いに学びあい、自己の存在を意識する学びの場として、実践しています。

平成19、20年度の2年間旧吉井町学力向上対策実践研究校の指定を受け、授業改善に取り組み、自ら学ぶ意欲に支えられた基礎的・基本的な知識・技能、理解力と表現力、問題解決能力の向上をめざしてきました。23年度から新学習指導要領のもと、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得と、それらを活用して、課題を解決する思考力・判断力・表現力を高める学習指導に力を入れるようになり、現在に至っています。 また、「元気アップ高崎」の体力向上にも全校で取り組み、平成26年度から「多胡小スポーツ王は私だ!」を始め、遊具王や鉄棒王、スローイング王、水泳王、一輪車王など多くの種目で自ら進んでスポーツ王を目指しています。平成26年度、27年度は県教育委員会から「体力向上取組優良校」「体力優良証交付率優良校」の表彰を2年連続ダブル受賞しました。

「総合的な学習の時間」を「やつかタイム」とし、地域の特色を生かした環境教育・福祉教育の両面から「ふるさと学習」を計画・実践し、地域と共に歩む学校づくりを念頭において教育実践に努めています。平成28年3月15日には群馬テレビの学校紹介番組「みんなの時間」で本校の活動が紹介され、多くの皆さんにご覧いただきました。

ジム