令和6年度を迎えて
 この4月から寺尾中学校校長に着任した橋爪幸雄と申します。よろしくお願いいたします。学校教育目標は「自立」「貢献」を基本に掲げています。自ら考え課題を解決し、心豊かで社会に貢献できる生徒の育成を目指しています。 わたしたちは個人性と社会性の両面を備えた生き物です。その両方を上手に調和させながら生きることができれば、それは健全な姿です。しかしながらなかなか上手くできないのも人間です。本校の「貢献」という目標の一つは、他人を思いやったり、助けてあげたりといった利他の行ないをすることで、実は「運」を運んできてくれます。「運」をよくする原動力でもあります。利他の精神、貢献ということを意識し、それを十分に積んでいかないと、なかなか物事が上手くいかないのはそのためでもあると考えられます。利己的な行為は、怒り、憎しみ、妬みなど、ことごとく人を傷つける要素が多いです。自分の利益を考えすぎていくと、結局は不利なことしかなかったという結果を招きやすくもなります。 「自立」と「貢献」この利他の精神は、個人的にも社会的にも、極めて重要なことで、これを大切にできれば、自ら「運」も招き入れる原動力にもなります。 私たちは人とのつながりを認め合って生きていく生き物です。その自覚のもとに、個としての自分を最大限に生かして成長していきたいものです。私たちは人と人とのつながりを認め合って今を生きています。今、寺尾中学校の生徒のみなさん一人ひとりは、それぞれ自分自身を精一杯に磨きあげ、授業に、部活動に、学校の全ての活動に一所懸命取り組み、自分を鍛え上げるために一日一日を大切に過ごしています。日常の学習をはじめ、あいさつ、部活動など、これは他の学校に負けない、これは誰にも負けない、自分にとって絶対に自信があると言い切れるものを中学校生活の中で創っていく、その構えを自分の中に持って、成長し、学校の教育目標にある、「自立」「貢献」つまりは利他の精神を育んでいってほしいと思います。桜の花が咲き始め、春本番を迎えた今、新しい第一歩を踏み出してみてください。 保護者の皆様、地域の皆様、豊かな田園の風景の中に、凜とたたずむ寺尾中学校を日頃から見守り、支えていただき感謝申し上げます。皆様のご理解、ご協力をいただきながら、今年度も努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

高崎市立寺尾中学校 校長 橋爪 幸雄