ヒガンバナの季節です【後編】

 さて、ヒガンバナがなぜ【縁起の悪い花】とされていたのか?諸説ありますが、これには人々の暮らしの知恵が深く関わっています。
 ヒガンバナの球根には猛毒が含まれており、誤って食べてしまうと命の危険に関わります。田畑のあぜ道にヒガンバナが咲いているのは、モグラやネズミといった小動物から作物を守るためなのです。そんな有毒の球根ですが、天災によって食べ物に困ったとき、昔の人々は、球根をすりおろして十分に水でさらし、粉を団子にして食べたのです。これは究極の非常食と言えます。ですが、決して安全とは言い切れません。もし、それで命を落としたとしても、すぐにご先祖様のところへ行ける…そう考えて、お墓のそばに植えたのです。時期的にもマッチして、ヒガンバナは御先祖様の生まれ変わりだと教え伝えることができ、しかも子どもたちが誤って危険な目に遭わないよう戒めることができたのです。これは、ヒガンバナの性質と暦が見事にマッチした言い伝えですね。道端に見つけたときは、そっと見守るようにしましょう。
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行事予定
9/17 中居小オリンピック準備 放課後学習(3年)
9/18 中居小オリンピック2020 教育相談日
9/21 敬老の日
9/22 秋分の日