田んぼに水が入ると、しばらくして様々な生き物が出現しますが、ホウネンエビもそのひとつです。この小さな生き物は、水や天候など、条件に適した環境になると、一気に現れて、しばらくすると、ぱったりと見られなくなります。田んぼの底に産み付けられたホウネンエビの卵は、水が無くなって乾燥した状態でも死ぬことはなく、水が入って環境が整うまで、何年でも卵のままでいられるのです。昔の人は、ホウネンエビがたくさん見られる年は、豊作になると喜んだことから、その名が付いたと言われています。現代人には思いつかない名前かも知れませんね。小さな水の住人に、興味津々の子どもたちでした。