ヒガンバナの咲くころ【後編】

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 ヒガンバナが物騒な名前で呼ばれる理由は、昔はお墓の近くに植えられることが多かったからです。ヒガンバナには毒があって、口にすると大変危険です。ところが飢饉(ききん)に見舞われて、命の危険に直面した時、昔の人は、球根をすりおろし、水にさらして団子にして食べたそうです。もちろん、命の保証はできません。もし、最悪の事態になっても、すぐに御先祖のところへ行ける、そしてお墓の近くに植えることで「御先祖様の生まれ変わりだから、いたずらをしてはいけない。」と子どもに教えたのです。この頃は、造成によって川原や田んぼに多く咲く様子が見られますが、モグラやネズミから作物を守る意味もあります。ヒガンバナを見ると秋の訪れを感じます。見かけても、そっと見守ってあげましょう。
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