ポリオワクチン 6人分手や足に麻痺が残る病気ポリオ(小児マヒ)をご存じでしょうか。主に幼い子どもがウィルスに感染し、発症しても治療法がなく、ワクチンで感染を防ぐしかない病気です。日本では、昭和35年に患者数が5,000人を超えるほどの大流行となりましたが、ワクチンの導入により、昭和55年以降は患者が出ていません。 しかし、南西アジアやアフリカの一部では、ワクチンの不足から、未だに流行が続いています。特に昨年は流行が拡大したそうです(WHO)。 ご存じのように、本校ではご家庭のご協力をいただき、ペットボトルのキャップ回収を長年行って来ました。通常、キャップはゴミとして捨てられてしまいますが、これを回収業者に渡すことで、プラスチックとして再生されます。そして、その対価が「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に寄附され、ワクチンの費用となります。 昨年の11月下旬、本校に集められた10.5kgのキャップが、回収業者の群成舎(高崎市上並榎町)さんに渡されました。そして今月、約6人分のワクチンとなったとのお礼状が届きました。「10kg集めて6人分しか」との考えもあろうかと思いますが、「捨てられてしまうキャップを、多くの温かい人の思いでつないだ6人分」との考えもあります。 今も後遺症で足を引きずりながら生活している同級生のことを思うと、皆様のご協力に感謝が溢れてきます。 「校長先生!」と言って、笑顔でビニル袋一杯のキャップを届けてくれた子も1人や2人ではありません。気がついた時でけっこうです。お子さまを通して、キャップを学校にお届けください。皆様の変わらないご協力を引き続きお願い致します。 追伸)この通信を出した翌朝、あいさつ運動をしている私の所に、笑顔とともにキャップの入ったビニル袋を届けてくれました。外は真冬でも、心は春になりました。 (参考文献:厚生労働省HP;ポリオとポリオワクチンの基礎知識) |
|