なぜなぜクラブ、「なぜ二次方程式を勉強しなければならないのか」

何気ない昼休みの教室の風景を紹介しました。3年生のあるクラスで数学の問題を解いていいる生徒たち。この様子を見て思い出した本があると昨日書きました。きちんと調べてみたら、数学者である遠山啓先生のかいた「かけがえのない この自分」という本の中に「なんのために勉強するの?」という箇所がありました。そこには、ある中学生のグループが、毎回、当番のものがなんでもかまわないから、「なぜ?」という問題を出して、議論する「なぜなぜクラブ」があり、例えば、なぜ人間の心臓は左にあるのか等について議論しているとのことです。いま問題になっているのが、「なぜ二次方程式を勉強しなければならないのか」が議題になり、最初は、教科書に書いてあるから、高校入試に出るからと考えたが、答えになっていないということになりました。そこで、難しい数学を考えると頭を鍛えるのに役に立つという意見が出てきましたが、それならパズルや碁、将棋のむずかしい問題をやっても同じだろうとなり、みなの納得のいく意見は出なくなりました。そこで有名な数学の先生に手紙を書くことになりました。と続きます。いくつも手紙を出した中で、遠山先生だけ返信があり、その後、3回、4回とやりとりが続いていく、その内容が本になっています。とても面白く、考えさせられます。昭和の時代の中学生「なぜなぜクラブ」は現代の令和の時代にも続いていると思いました。まさに、学ぶことが伝えることだと思います。
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