12月は人権講演会、終業式があります。今年もわずかになりました

生徒会集会

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平成24年11月13日(火)生徒会集会が行われました。

昨年の秋から活動してきた旧生徒会からバトンタッチして初めての生徒会集会でした。今回の集会では生徒会の活動方針や各委員会の活動目標などの発表が中心になるため、生徒会が中心となって様々な準備を進めてきました。新生徒会役員さんたちの意気込みを感じたひとときになりました。全校生徒が体育館に入場する時の生徒会役員による「こんにちは!」というあいさつは数年来の取り組みで、入場時にさわやかなあいさつの声が次々と聞こえてきました。

生徒会集会の様子をお伝えしましょう。

1.開会の言葉

司会進行から全てのことが新生徒会役員の主導で行われました。初めてのことばかりで大変だったと思いますが、7人が協力している様子が頼もしく感じられました。

2.生徒会活動方針と生徒会役員の抱負について

生徒会の活動方針は「温故知新」と発表されました。片岡中学校の今までの立派な伝統を受け継ぎながら、新しいことにも積極的に挑戦していきたいということが基盤にあるという説明がありました。長い年月を経て現在の片岡中学校があることを忘れることなく、たくさんの先輩たちが作り上げてくれた尊い伝統を守り、さらに片岡中学校ならではの活動が展開されることを期待していきたいと思います。また、生徒会役員7名がひとりずつ抱負を話してくれましたが、「片岡中学校の伝統を守りたい。」「学校に行きたいと思えるような学校を作っていきたい。」という内容のことが次々と発表されて、新しい生徒会の今後の活動を心から楽しみにしていきたい、協力できることがあれば積極的に関わりたいと感じたひとときでした。また12月から校内に「意見箱」を設置して、片岡中学校をますます落ち着いた生活しやすい学校にするために、努力をしていきたいという説明もありました。

3.各専門委員会委員長から

まず生徒会長から委員会活動の意義や生徒全員が協力をしていくことの大切さについての投げかけがありました。生徒手帳を見ながらひとりひとりが改めて自分自身がどのように生徒会活動に参加していくべきか考えるきっかけとなりました。続いて委員会の委員長が後期委員会活動においての活動目標などを発表しました。発表は学級委員会(1年生、2年生、3年生)、保健委員会、生活委員会、放送委員会、美化委員会、園芸委員会、図書委員会、体育委員会、安全委員会、給食委員会、JRC委員会の順で行われました。発表原稿をすっかり覚えてきて、堂々と活動について発表した委員長もいて意識の高さを感じ取ることができました。1年生の学級委員会以外は、2年生が委員長を務め、2年生がリードした活動になりますが、より良い学校生活を送れるよう全学年が協力していきたいものです。

4.校長先生の話

校長先生からは次のような話をいただきました。

・いよいよ新生徒会役員がリーダーとなり『温故知新』という活動方針が明確になった。片岡中学校の伝統を受け継いできた結果、今の片岡中学校があることをしっかりと理解
して目標を見定めて頑張ろう。

・片岡中学校は「花を大切にする学校」と言われている。たくさんの花が美しく咲いて大
変見事である。今後も園芸委員会のメンバーを中心にして素晴らしい花を咲かせると共に、環境つくりに協力していこう。

・保健委員会の活動では学校保健委員会などもあり、日々の活動の積み重ねが大事になっ
てくる。全ての委員会において落ち着いた気持ちで学校生活を送ることができるように努力をしていこう。

5.閉会の言葉

★新生徒会役員さんの今後の活動を心から応援しています。生徒会便り「NEW LIFE片岡」も発行されました。笑顔がいっぱいの片岡中学校でありますように。


薬物乱用防止教室

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平成24年11月7日(水)薬物乱用防止教室が行われました。今回は1年生対象に行われ、高崎警察署に勤務されている渡辺正子先生による講話をうかがいました。講話に先立って1年生は薬物についての学習を1時間していたので、渡辺さんのお話は既習内容を踏まえて理解をとても深めることができました。たくさんのことを心に刻むことのできたひとときを振り返ってみましょう。

1.開会の言葉(1年生 保健委員2人)

2.校長先生の話
「薬物に対して、どのように受け止めたら良いか考えながら講話を聞いて下さい。」というお話と講師の渡辺先生の紹介をしていただきました。校長先生の言葉に、これからうかがうお話をひとつ残さずしっかりと聞いて理解しようという気持ちが高まりました。

3.渡辺正子先生による「薬物乱用防止」のお話

(1)ビデオの視聴
まず最初に「薬物についてどう考えたら良いか」「薬物をどう判断するべきか」を学んでほしいという投げかけがあり、ビデオを視聴しました。第1話では主人公が小学校6年生の男子でしたが、中学生の家に遊びに行った時に勧められたシンナーがきっかけで、シンナーを乱用するようになってしまったという内容でした。シンナーの吸引では「脳が壊れる、壊れた脳は二度と元に戻らない」「筋肉がつかず、背は伸びない」「いつもよだれが垂れている状態になる」「出血が多くなり、手足が震える」「文字が書けない」「歩くとよろよろする」 のような症状になってしまい、吸引するとすぐにこういった状態になるという説明があり、息をのむような感じでした。

第2話では女子が主人公でした。街中で「気分がハイになる、ダイエットできる」と声をかけられて無料で薬物を渡されて飲んだところ、心臓がドキドキして、頭がボーっとし、身体が熱くなるという症状が出ました。脳はこの時の刺激を忘れることがなく、同様の薬が欲しくてたまらない状態に追い込まれました。現在はエクスタシー、MDMA、パーティドラッグなど様々な種類の薬物があり、覚せい剤を勧められ破滅の道をたどるという人も増えているそうです。薬物の吸引によって幻覚や被害妄想も出てきて今までの人間関係が壊れてしまうことにもつながり、この話のように街中などで声をかけられて薬物を渡されるときには「お金はいらない」と言われても、薬物中毒になって次々にほしくなると高額を要求されるために友達からお金を借りるということもあり、生活が一転するようです。

薬物は覚せい剤という名前では一般の人には近づくことはなく、「元気が出る、やせられる、いつでもやめられる」というようなキャッチフレーズで誘われることが多いと説明がありました。これらの薬物は「脳(やめられなくなる)」「心(やる気、思いやりがなくなり無気力になる)」「命」の3つを失うことになって、夢や希望、友人など自分の周りの全てを失い、抜け殻になってしまうし、一度薬物に手を出すと一生つきまとわれるという言葉には安易に物事を考えてはいけないということを再確認しました。

(2)渡辺正子先生のお話
・中学生で薬物に手を出してしまった人の例・・・一度手を出すとやめられない。薬物に 誘う人は気軽に声をかけてくるが、依存症になると高額を支払ってでも薬物がほしくな る。耳かきいっぱい程度が数千円の単位で、それらは暴力団や密売人などの手元に入る ことになる。絶対に手を出してはいけない。

・現在の薬物の種類・・・多くのものがあり、身近な所にもある可能性が高い。シンナー も薬物の一種で現在は許可制なので仕事の関係で手に入る程度。しかし、40歳を越え た大人でもシンナー依存で度々逮捕されるという人もいる。自分の将来をしっかりと見 て、新しい人との出会いや新しい世界への道を大事にして、いつでも自分で正しく判断 をしていくことが大切だということを理解してほしい。

・薬物は「やせられる、勉強ができるようになる、集中できる、寝ないで平気になる、疲 れない」などうまい話をされるが、それらはどれもまやかしで、薬物でやせることはあ っても、それは美しいものではないし、薬物が体内に入るとスッキリした感じはあって も薬が切れるとドッと疲れが出てだるくて仕方がない状態に陥り、再び薬物が必要にな る。

・薬物による影響で、見えないはずのものが見えたり、聞こえるはずのない音が聞こえた り、幻覚や幻聴が目立つようになる。一般的な生活が送れなくなる。

・ある暴力団の人が薬物を密売して逮捕された。その人が「自分が本当に大事にしている 人には薬は使わせない。」と話していた。それほどに薬物は恐ろしいものである。

・身近なところにある薬物としては、酒とたばこがある。どちらも害があることを理解し て手を出さないことが肝心。特にたばこは吸っていない人の肺はきれいなピンク色だ  が、吸っている人の肺はニコチンやタールで汚れた黒っぽい色になっていて空気をうま く吸えない状態に陥る。若い時にたばこを吸う習慣のある人ほど肺の状態はひどくな  る。たばこを止めれば少しは改善されるが、健康に害があるものなので手を出さないこ とが一番である。

・異物(酒、たばこ)を体内に入れて平気になると薬物を体内に入れても平気になってし まう。

・自分に害のあるもの(非行も含める)は絶対に取り入れないということを心に刻んでほ しい。

・自分にとって何が良くて、何が大切かを考えて今日の話をこれからの生活に役に立てて ほしい。

4.お礼の言葉
1年生の学級委員長から渡辺先生にお礼の言葉をお伝えしました。薬物には絶対に手を出さないこと、これからの生活を大事にしていくことの大切さに気づいたという感想を発表してくれました。

5.閉会の言葉(1年生 保健委員2人)

<1年生の感想>
・今までも色々な資料を見たり、たくさんの人の話を聞いたりしてきましたが、「そんな のするわけない。」「使っても止められるでしょ。」という軽い気持ちでいました。し かし、今回実際に薬物乱用をしてしまったという人を見たことのある渡辺先生のお話を 聞いて、本当に止められないんだなあと実感しました。薬物を使ってしまった人も「大 丈夫。」と思っていたと思うけれど、そのような軽い気持ちが自分の命までも奪ってし まうなんて、本当に恐ろしい物なんだと改めて思いました。これからも「薬物は絶対使 わない。」という意志を持ち続けていきたいです。

・今日は今まで知らなかった薬物について、わかりやすく教えていただきました。ビデオ では実際にどのような手口で薬物が僕たちの手に渡るのかがわかりました。これからは 友達、見知らぬ人等に「薬あげるよ。」と言われても、勇気を出し、はっきりと断りま す。その後の先生のお話では、自分の体験を通し、本当に起きたことを話してくださっ たので、薬物の恐さがとてもよくわかりました。また、僕はお酒も薬物というカテゴリ ーだったと言うことを知らなかったので、絶対に断りたいと思います。薬物は身も心も どんどん破壊していく、夢も希望も、そして命も奪ってしまうものです。今日教えてい ただいたことを忘れずにしたいと思います。

★渡辺先生、お忙しい中来校していただきましてありがとうございました。1年生の心にしっかりと刻むことができたお話をいただき、心より感謝を申し上げます。身近なところにある危険から自分で身を守ることの大切さ、薬物の本当の恐ろしさ等、たくさんのことを学ぶことができました。1年生の皆さん、渡辺先生のお話をいつまでも心に置いて、健やかに成長していって下さいね。皆さんの笑顔がいつも輝いていますように。

PTAセミナー

平成24年10月31日(金)片岡中学校PTAセミナーが開催されました。昨年度のPTAセミナー同様に、全校生徒、保護者の皆さんと共にトーク&コンサートを楽しむひとときを過ごしました。このような素晴らしいセミナーを企画、運営してくださったPTA役員の皆さんのご尽力に生徒共々感謝を申し上げます。

今年度はご夫婦で活動されている ESPERANZA(エスペランサ) さんが来校してくださいました。「夢と希望と未来と・・・今、自分にできること〜」というテーマで1時間10分にわたるご夫婦のトーク&コンサートでしたが、奥田良子さん(フルート、オカリナ)と奥田勝彦さん(ベース)の作り出されるあたたかい雰囲気がとても素敵でした。中でも良子さんが優しい語り口で伝えてくださったご自身の「クローン病」との闘病と再出発、挫折から社会復帰に至るまでの「出逢い」「励まし」などを通して、夢や希望を持つことの大切さや生きていることの幸せなどを改めて実感したひとときでした。神戸弁でのトークはあたたかくて優しく、心が癒され、あっという間に時間が過ぎ去っていきました。

それでは、当日の様子をお伝えしましょう。

<入場〜>

良子さんの自己紹介からスタートして、まず良子さんが大好きだという「ジュピター」をフルートで演奏してくださいました。勝彦さんはベース担当で、心に響く音色を届けてくださいました。良子さんが、昨年の東日本大震災後にみんなが感じていた不安や心配をここで断ち切って、幸せを感じる心を持つこと、夢や目標は必ず必要だということを話されて、聞いていた私たちは演奏にもお話にも引き込まれました。

「皆さんの夢ってどんな夢ですか?」良子さんの問いかけに、ひとりひとりが自分の心と向き合いました。「大人も夢を持つことが大切。大人が輝いてこそ、子どもがあこがれる存在になるのです。」というお話には、聞いている大人たちがハッとし、自らも未来に目を向けてどう生きていくか、何を目標に進んで行くか考えることが大事であることに気づいたようでした。

<演奏 トップ・オブ・ザ・ワールド>

「幼い頃の夢を思い出して下さい。」というお話から始まり、良子さんは夫である勝彦さんの紹介をしてくださいました。現在はスタジオミュージッシャンでCMの音楽を担当されているということで缶コーヒーのCMを披露してくださり、体育館の中には「わあ〜、これ、奥田さんが演奏いているの!?」というどよめきと感動がいっぱい広がりました。素晴らしい演奏を聞かせてくださった勝彦さんが音楽の道をスタートしたのは、小学校4年生の時のことだったそうです。ギタリストとの出会いで「あんな風になりたい!」とあこがれを感じたことが夢の始まりだったということでした。中学生時代には水泳部員としても活躍をしたのですが、健康面から断念せざるを得ないことになり、音楽の道に入って卒業生を送る会で初めて人の前で演奏をされました。その後、高校時代はプロのバンドのお手伝いをしたり、大学時代は先輩の家で音楽を聞いたり、ベースを弾いたりして20歳でプロになったのでした。「大切なことは夢を持つこと」と繰り返し良子さんが話されていたことが印象的でした。好きなことや興味を持っていることを大事にすることが、未来につながるのだということをうかがいました。

<演奏 They must be an angel. >

続いて良子さんがご自身のことについて話してくださいました。小学校でも中学校でも体育、勉強共に苦手な子どもだったそうです。でも先生から「得意なこと、好きなことがひとつあれば良い。何でもできる人になってはいけない。何でもできると迷うから得意なことや好きなことはひとつでいい。」という話をしていただいて、自分は音楽が好き、リコーダーの演奏が好きだということに気づき、お母さんも良子さんの音楽への興味を知り、フルートを買って音楽への道を考えたそうです。

<演奏 放課後の音楽室> オカリナをふたつ使っての演奏でした。

音楽への道を進み出した時に、自分ができることあるのは嬉しいことで、将来はフルートの演奏家になりたいという夢を持っていました。音大の4年生の時に急激に体重が減少、検査の結果「クローン病」であることが判明しました。この病気は小腸、大腸に潰瘍ができ、栄養が取れなくなってしまい、良子さんも腹痛や発熱と闘いながらも演奏家として夢を持ってステージには立ち続けたそうです。しかし、ついに腸に穴があいてしまい手術となり、夢をあきらめよう、フルートをやめよう、とさえ思ったとうかがい、その辛さや苦しさは私たちにも感じ取ることができました。一時は夢をあきらめた良子さんでしたが、夢をあきらめても腸の手術は続き、周囲の人たちは良子さんを励ます言葉をたくさんかけてくれていました。そんな時に「神様は乗り越えられない試練は与えない。」という言葉を耳にして、徐々に「クローン病」を抱えながら生きていこうと考えるようになりました。

<演奏 夜空ノムコウ>

良子さんは周囲の人のあたたかい励ましの中で、孤独感を感じることもありましたが誰かが必ず近くにいてくれて、手をさしのべてくれていることに気づいていました。「明日を生きようとすれば未来は切り開ける」「生きていることはひとりではないということ」と思い、闘病しながらでもフルートを吹いてみんなに聞いてもらいたい、感謝の気持ちを伝えたいと考えるようになったそうです。

<演奏 ふるさと 他一曲>

「あなたを応援してくれる人の顔を思い浮かべながら聞いて下さい。」ということで演奏して下さった2曲です。幼い頃に聞いたり、歌ったりした曲を耳にして、自分はひとりではない、自分の周りにはいつでも応援してくれる人がいる、ということに気づきました。良子さんが「これから生きていく時に苦しかったら、この人たちに話をするようにして下さい。苦しい時は自分を応援してくれる人を思い浮かべて下さい。」と話してくださった時には胸がジーンとしました。

最後に良子さんが次のような話をしてくださいました。

「私たちが生まれてくるには、父と母がいます。その父と母にも父と母がいます。こうしてたどっていくと40億年前の生命誕生まで行き着くのです。多くの遺伝子が自分にたくさんの可能性と無限の力を与えてくれているということになります。自分が受け継いだ命の中に、自分の良さを持っていた先人がいたということです。現在活躍しているプロの人たちは、辛くても苦しくてもあきらめず頑張ったからこそできた夢なのであって、他の人よりも少しだけ上手だとか、少しだけ好きということこそが自分の才能で、遺伝子が自分にサインを送ってくれています。」

<演奏 情熱大陸>

「未来の自分のために、精一杯頑張って下さい。夢が叶うことを願って『情熱大陸』をお届けします。」良子さんのこの言葉に、聞いている人みんなの心がふるえ、未来に向かって一歩踏み出したような気がします。ひとりひとりの進んで行く方向や進み方は違っても、それぞれが、自分らしい未来を自分の手で切り開くことが大切なのだということを、ESPERANZAのおふたりから教えていただきました。フルート、オカリナ、ベースの演奏に心をときめかせながら、うっとりとしたり、幼い頃のことを思い出したり、身近にいる自分を応援してくれる人のことを考えたり、それはそれは貴重なコンサートでした。奥田良子さん、勝彦さん、ありがとうございました。どうぞこれからも健康にはくれぐれも留意され、たくさんの地でご活躍下さいますよう、心からお祈り申し上げます。また、機会がありましたら、是非ご来校下さい。


全校生徒が綴った感想とお礼の言葉が間もなくおふたりに届く予定です。寒さが厳しくなる折に、生徒の言葉が良子さん、勝彦さんにほんのりあたたかさをお届けできれば幸いです。ありがとうございました。

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文化祭

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平成24年10月26日(金)片岡中学校の文化祭が行われました。本校の文化祭では「文化祭に関わる諸活動を通し、生徒会の一員としての意識を高め、自治活動の基礎を養う。」「他の人の発表、作品を鑑賞する態度を養う。」「全校生徒、集団で活動する意義を知り、協力して目標に向かうことの素晴らしさに気づく。」という3つのことをねらいとして行われています。そのため、夏休み前に文化祭実行委員さんが各クラスから選出され、生徒会役員さん(新・旧)と共に時間をかけて企画・準備を進めてきました。実行委員会の組織は委員長1人、副委員長2人、書記2人で、1年生8人、2年生8人、3年生16人の実行委員たちが「企画係」「装飾係」「プログラム係」に分かれて仕事を進めました。

今年度のテーマは「for」でした。for には「〜のために」という意味がありますが、誰かのために・・・自分のために・・・何かを学び、成長できる文化祭であってほしいという生徒会本部・文化祭実行委員の願いが込められたテーマでした。それをもとにしたスローガンが「思いやる 心をひとつに for all 」というものでした。このスローガンは生徒会が示した文化祭の方針をもとに、生徒全員が考えたものの中から決定したものです。日常生活の中で、ともすると自分のことだけしか見えなくなってしまい、周りの人への思いやりや温かな気持ちを忘れてしまいがちな今、もう一度片岡中学校全員で「心をひとつにして、温かなつながりを大切に出来る学校」作りを目指そうという気持ちが表れています。

文化祭実行委員長は「みんながただ楽しめる文化祭ということではなく、思い出に残る文化祭、今までで最も素晴らしい文化祭を作りたい」、今年度が3回目の実行委員だという副委員長は「今までは先輩たちに引っ張っていただいたので、今年は自分が引っ張っていけるように頑張りたい」、2回目の実行委員というもうひとりの副委員長も「全校で楽しく、盛り上がる、笑いあり、涙ありの今まで以上の素晴らしい、思い出に残る文化祭を作りたい」と語ってくれていました。実行委員さんたちの熱心な活動ぶりは例年同様に素晴らしく立派でした。

毎年恒例の生徒会企画・自主製作映画では42人の生徒、3人の先生が出演し、生徒会役員さんたちが脚本の作成、撮影、編集を行いました。中学校生活で大事にしたいことは何か・・・考えることができるひとときでした。限られた時間の中で、ここまでの映画が完成できたのは生徒会役員さんたちのひたむきな努力のお陰でしょう。ありがとうございました。

それでは文化祭のプログラムを紹介しましょう。

<午前の部>
・オープニングイベント、生徒会長の話、開会宣言、校歌斉唱
・合唱コンクール
・ステージ発表1(平和作文、英語弁論、少年の主張、国際交流派遣団、生徒会本部企画1)

<展示見学>
1年生(グリーンアドベンチャー活動報告)、2年生「やるベンチャー活動報告」、3年生(修学旅行活動報告)、JRC委員会(活動内容展示発表)、保健委員会(ミニ健康診断)、給食委員会(食育展示発表)、美術部(作品展示)、自然科学部(実験、ロボット展示)、ゆうあい学級(美術、家庭科作品展示)、理科(夏休み自由研究展示)、国語(書写作品展示)、生徒会( for カード展示)

展示見学と共に、ピアノの生演奏を聴かせていただきました。日常では得られない心トキメクひとときを過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

<午後の部>
・ステージ発表2(吹奏楽部演奏、生徒会本部企画2 映画・自主製作映画「 change for 」
・合唱コンクール結果発表・講評
・エンディングイベント(実行委員長あいさつ、生徒会本部解任式、学校長の話、エンドロール、閉会のことば)

<合唱コンクールの結果>
1年生:最優秀賞1の1・優秀賞1の3・優良賞1の2、1の4
2年生:最優秀賞2の1・優秀賞2の3・優良賞2の2、2の4
3年生:最優秀賞3の3・優秀賞3の1、3の2

<3年生の感想を紹介します>
・僕が文化祭で1番記憶に残ったのはエンディングイベントです。このコーナーは「日頃の感謝の気持ちを伝えよう。」というもので、たくさんの人が友達、先輩、家族や先生に日ごろの感謝を伝えていました。中には涙を流しながら感謝を伝えている人もいて、本当にその人に感謝しているのだなと感動しました。このコーナーで、僕は人に感謝し、その思いを伝えることはとても大切だということを改めて実感しました。

・今年の文化祭のテーマは FOR!でした。生徒会本部企画では、自分の志を発表してみんなで応援したり、普段はなかなか口に出来ない感謝の気持ちを伝えたりと、心温まる企画ばかりでした。この文化祭を通して、片中生の思いやる心をみんなで分かち合えました。今年の文化祭は、ただ楽しいだけではなく、思いやりの大切さをひとりひとりが改めて感じられる内容だったので、本当に良かったと思いました。

・今回の文化祭で1番印象に残ったのは、やはり合唱コンクールでした。初めて指揮者という立場で参加したのでとても緊張していましたが、毎日みんなで練習してきたことを思い出し、堂々と取り組めました。最優秀賞は取れなくても、自分たちの合唱はできたと思います。文化祭全体では、企画も楽しく、とても充実していて良かったです。

・今年の文化祭は生徒会役員として参加しました。何ヶ月も前から準備していた文化祭はあまり楽しみにしていませんでした。「盛り上がらなかったらどうしよう。」などということばかりが頭の中にありました。実際、当日は予想以上に盛り上がり、とても嬉しかったです。全校のノリの良さには感動しました。忘れられない文化祭になったと思います。

・3年3組、めでたく最優秀賞を取りました。3組が合唱の練習に取り組み始めたのは夏休み前からです。しかし、先生方にほめていただけるようになったのは本番の3日前です。もし、3組が夏休み前といういち早い時期から練習することがなければ、こんなケンカにはつながらなかったと思います。途中、何度も伸び悩みました。あきらめずに、粘り強く頑張ってきたからこそ、ここまで来ることができました。3組のみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。

・1番の思い出は合唱コンクールだ。僕たち3年3組は正直、合唱の練習を熱心に取り組むクラスではなかった。しかし、1,2組からは毎日のように大きくきれいな声が聞こえた。そんな日々を過ごす間に、もう残り1週間となってしまった。僕たちはやっと真剣に取り組み始めた。日々の練習で日に日に上達していき、最後までみんなで集中して歌いきることができた。その時、初めてクラスがひとつにまとまったと思った瞬間だった。中学校生活最後の文化祭は、楽しいだけではなく得ることも多かった。クラスの団結や楽しい思い出などだ。合唱練習が終わった今、僕は受験に向けて頑張っていきたい。


文化祭・合唱コンクールを通して、各クラスが心を合わせ一生懸命に協力する様子がたくさん見られました。特に合唱コンクールでは、ピアノ伴奏者と指揮者、パートリーダーたちの言葉に耳を傾けながら熱心な取り組みが感じられました。ステージ上での姿は、1年生から3年生までどのクラスもとても素晴らしく立派でした。保護者の皆様にもたくさん来校いただきまして、ありがとうございました。文化祭後に、子どもさんを通してあたたかいお便り、感想を担任の先生に届けてくださったお家のかたもいらっしゃいました。心より御礼を申し上げます。

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