美術室をのぞくと、骸骨の標本が立っていました。理科の勉強ではありません。授業冒頭で、このガイコツを参考に、人間の体の大きさのバランスをおおまかにとらえるクロッキー体験です。
先生は、クロッキーの指示をします。「7分でおおまかに体全体を描いてみるよ」
なかなか全体のバランス、頭や腕の長さ、太さ、足の長さをちょうどよくとらえることは難しいですね。腕が体のどこから出ているか正確に表すのも苦労です。それもたった7分です。クロッキーはおおむね10分以内におおまかに形をとらえる描き方だそうです。
クロッキーが終わった後は、本日の学習課題「素描 デッサン」です。
「何が加われば、この円が球として見えるようになるか」バレーボールを手にして投げかけます。生徒は次々に反応します。「かげを加えると、立体的に見える」
先生は続けます。光があるとできるかげについて「では陰と影の違いは」
陰影があることで立体感がでることを伝えます。
素描(デッサン)とクロッキーの違いを実際に体験しながら教えます。
素描を練習するためのワークシートで、デッサンをする上での注意を端的に説明します。
生徒は早く描きたくて仕方ありません。
・形をとらえる
・立体感を出す
・質感を表す
ポイントを確認した後、質感を出すために、そして、正確に形をとらえるために、時間をかけて丁寧に鉛筆を走らせます。鉛筆が紙にこすれる音が美術室に響きます。1年生、集中して頑張ってました。