災害は想定外が起きるものです。
阪神・淡路大震災でも、東日本大震災でも、その後の教訓として、「避難が空振りになったとしても、その時点での最善の行動をとるべき」と言われ続けました。
東日本大震災では、想定していた堤防の高さを上回る高さの津波が襲いました。
津波被害が大きかった岩手県釜石市には、「100回逃げて、100回来なくても、101回目も必ず逃げて」という標語が残されているそうです。以前に行った避難行動が空振りに終わったとしても、もしかしたら今回は被害にあうかもしれないと考えて行動することが大切だというのです。
被害の拡大を防ぐには、正しい情報と冷静な行動あるのみと言われます。
正しい知識や情報を集め、「空振りでも構わない」という心がまえで、災害が起こったらいち早く行動を起こすことが大切です。正しい行動をとることが、その危機感がまわりの人にも伝わり、被害を小さくすることが出来るというのです。
非日常的なできごとを目の前にすると、誰でも周囲の行動を見て事の重大さを判断しようとします。「自分だけはきっと大丈夫」という<正常性バイアス>は人にも伝わります。
それとは逆に、一人が<正常性バイアス>を打ち破った行動を始めれば、周りの人もつられて避難を始め、多くの命を救うこともできるのだそうです。
実は、コロナ禍においても、学校での生徒の行動も同じことが言えると思います。
丁寧に、冷静に、情報を集め、今まで通りきちんとマスクをして、手洗い・うがいをする、換気に心がける、不要不急の外出を避ける。
大人たちから言われていることを正しく粛々と行動していくこと。
正しく行動する生徒がほとんどならば、仮に正しい行動ができていない、あるいは、つい忘れてしまったとしても、正しい行動へと改めることができるのだと思います。
全国の感染者数も依然として収束しません。
「自分だけはきっとだいじょうぶ」と過信することなく、空振りでも構わないから、正しいとされている予防のための行動を丁寧に続けましょう。
広報高崎の折り込みで配布された
ちらしを掲載します。
これも知見を活かした市民への情報なのだと思います。
ご覧いただき、感染予防のためにみんなで配慮しましょう。
→ 広報たかさきちらし