夏季特別研修講座 第4日目(最終日)
8/23日 午前の部
演題:「個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実」 講師:上智大学教授 奈須正裕先生 子供が自立した学習者になるためのさまざまな実践例や、教師の役割などについてお話いただき、深く学ぶことができました。 参加者からは、「『子どもは有能な学び手である』という視点を常に忘れず、授業づくりに取り組んでいかなくてはならないと強く感じました。」「2割が変わればすっかり変わる、という意識でできることから取り組んでいきたいと思います。単元についての情報を開示して、見通しを持たせることから始めたいと思います。」という感想をいただきました。 8/23日 午後の部 演題:「マルチレベルアプローチを活用したすべての子どもへの対応 〜アセスとの関わりを踏まえて〜」 講師:広島大学教授 栗原慎二先生 子供たちを取り巻く環境が大きく変化する中で、子供たちの人と関わる力を育てていくことが、学教教育の役割の一つであることを改めて考えることができました。 参加者からは、「発達障害や境界知能の児童に対してどのような支援が良いのか考えさせられました。」「子供同士や教員との信頼関係の大切さを改めて実感するとともに、多様性を受け入れ協働的に学んでいくことがいかに子供たちにとって重要かを学ぶことができました。」という感想をいただきました。 4日間にわたりご参加いただき、ありがとうございました。 春の教育セミナーのご参加もお待ちしております。 夏季特別研修講座 第3日目
8/22日 午前の部
演題:「グローバル化した世界の教育:ダイバーシティとインクルージョン 〜通常学級におけるインクルーシブ教育を考える〜」 講師:福井大学副学長 松木健一先生 世界のグローバル化から、どのような資質・能力が必要であるか、そして資質・能力によって学びをどのようにデザインしていくとよいか、ということを分かりやすく示していただきました。キーワードとして、相互省察、違いを認め得意を生かす、等があげられていました。 参加者からは「特別支援学級の児童生徒だけでない、どの児童生徒にも関わるお話でした。」「援けを求める力、援ける力、真似る力、が印象に残りました。」という感想をいただきました。 8/22日 午後の部 演題:「算数科における主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善 〜全国学力・学習状況調査の結果の分析を通して〜」 講師:文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官 笠井健一先生 協働的に学ぶには、つまずいている児童生徒の代わりに教師があえて立ち止まって児童生徒に問いかけることが大切であることや、授業においては、どれだけシンプルに学習内容を焦点化させるかが時間を生み出す鍵になることを分かりやすくお話いただきました。 参加者からは「適用問題でもしっかりと思考力を問うというお話が特に勉強になりました。」「ねらいを焦点化することやつまずきのある子のために問い返しをすることなどすぐに実践していきたいと思います。」という感想をいただきました。 夏季特別研修講座 第2日目
本日も多くの先生方にご参加いただきました。各学校での様子をチャットで確認する場面があり、情報共有をしながら研修が進みました。
8/19日 午前の部 演題:「『よい授業』をデザインするために〜評価を指導や学習に生かす〜」 講師:京都大学准教授 石井英真先生 評価は授業の鏡であり、評価をしていく際には、教師側が目標やねらいを明確にイメージできるかどうか、計画段階から児童生徒が見えているかどうかが大切であることを改めて学ぶことができました。 参加者からは、「子供たちと評価の物差しの共有が必要だということに納得しました。共有するということは、教員側に明確なものがなければできないということなので、それを念頭に置きながら、授業を行なっていきたいと思います。」という感想をいただきました。 8/19日 午後の部 演題:「ICTを活用した児童生徒の個別最適な学びと協働的な学び」 講師:放送大学教授 中川一史先生 ICTを活用する際に、「個別最適な学び」では児童生徒が孤立した学びにならないようにし、「協働的な学習」では、集団の中で個が埋没しないように気を付けながら授業を進める必要性があることを具体的な事例や動画を基に教えていただきました。 参加者からは、「児童生徒主体≠放任であることを忘れず、児童生徒に学ぶための選択肢を与えるための道具としてタブレット端末を位置付け、ICTの特性を再確認しながら活用を進めていきたい。」という感想をいただきました。 夏季特別研修講座 第1日目
本日から令和4年度高崎市教育センター「夏季特別研修講座」を開催しています。
数日にわたり、講義の様子をお伝えしていきます。 8/18日 午前の部 演題:「令和の道徳教育と『考え、議論する道徳』の展開」 講師:東京学芸大学教授 永田繁雄先生 ユーモアあふれるお話で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。しなやかで、柔軟性のある道徳教育について深く考えることができた研修になりました。 参加者からは、「子供が主体性を持ち自ら考えていけるような授業を作って行きたいと感じた。」「内容全てにおいて非常に参考になるものが多かったのですが、その中でも特に後半部分の『納得解を生み出すテーマ型追求授業』が興味深かったです。」という感想をいただきました。 8/18日 午後の部 演題:「学校心理学が支える新しい生徒指導〜チーム学校の充実を目指して〜」 講師:東京成徳大学教授 石隈利紀先生 すべての子どもたちの可能性を引き出すことを目指す「個別最適な学び」「協働的な学び」について、生徒指導を支える学校心理学の視点から教えていただきました。また、チーム学校として「三段階の援助サービス」に取り組む必要があることを教えていただきました。 参加者からは、「子どものせいにしてしまうことが現実でしたが、様々な面から学校でチームとなり子どもたちに向かい合いたいなと思いました。」「心理教育的援助サービスという観点で、生徒指導を考えたことがなかったので、勉強になった。」という感想をいただきました。 |