ありがたくない名前をもらった初夏の花
夏が近づいてくると、垣根やフェンスに咲くつる性の花があります。真ん中が赤紫色で白い花びらが群れて咲く、可愛らしい初夏の花です。ところが!この花は【ヘクソカズラ(アカネ科)】と呼ばれており、漢字で書くと【屁糞葛】と書き表します。おなら+うんこ、ですから、なんともありがたくない名前をもらってしまったものです。こんな名前が付いた理由は、葉や茎に悪臭があるからなのですが、もともと植物は、種を守るために、何かしらの作戦を立てており、それが毒であったり臭いであったりするのです。ですから、人間にとって、どんなに嫌な臭いでも、植物にとっては大事なしくみなのですね。こんな名前が付けられたのは、昔は実を薬用に利用したりと、人の生活と深くかかわっていたからだと思われます。どんな臭いがするのかって?百聞は一見にしかず、試してみてはいかがですか?
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