童謡に登場する生き物のおもしろさ

 先日の下校指導時に、菜の花畑を見つけました。一面の花盛りで春爛漫と言った様子でした。ところで、懐かしい童謡に
 「ちょうちょちょうちょ なのはにとまれ なのはにあいたら さくらにとまれ」
 という一節があります。春らしい歌ですが、実際に菜の花畑を観察してみると、チョウの姿をほとんど見ません。花に群がっているのはミツバチばかりです。実は、
 「なのはにとまれ」
 というのは
 「菜の葉に止まれ」
 という意味で、菜の花に限定したものではないのです。3年生で学習しますが、モンシロチョウが卵を産むのはキャベツなどですが、これも「菜の葉」と言えますね。また、
 「なのはにあいたら さくらにとまれ」
 というのは
 「菜の葉に飽きたら 桜に止まれ」
 という意味です。実のところ、桜の花にチョウが飛んでくる様子は、まず見ることがありません。モンシロチョウをはじめとする春のチョウは、サクラよりも別の花がお好みなのです。こんな風に考えると歌の雰囲気も味気ないものになってしまいますが、理科的に考えると、ちょっと面白いですね。
 連休に入りますが、健康に気を付けて過ごしましょう。
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