3月11日(水)校長より 「震災から9年」

3月11日(水)快晴 春の暖かい日差しに包まれています。
 吉井小関係者の皆さん、おはようございます。
 今日は3月11日、東日本大震災から9年です。屋上の国旗も半旗として弔意を示しました。9年前の震災の日は、ちょうど長男の卒業式の日でした。今でも印象深く覚えています。
 私は9年前の6月から7月にかけての15日間、群馬県第4次災害救援派遣団の一員として、福島市中央体育館に派遣されました。ここには双葉町等の福島原発から避難した1000名以上の方が避難していました。駐車場係や夜警、弁当や物資の運搬などの業務に当たりましたが、今でも深く覚えている光景がたくさんあります。蒸し暑い体育館の2階のアリーナ席で仮眠をとっていると、体育館のどこからか、「おうちにかえりたいよ┄」という子供の夜泣きの声が連鎖しています。いたたまれない気持ちになって、外に出ると泣きながら肩をさすり合っている夫婦がいます。何も声をかけられず、何もできない無力感とともに、震災の与えた悲しみの大きさを実感しました。
 今回の新型コロナウィルスへの対応も、比較するものではありませんが、目に見えない恐怖という面で、放射能汚染と通ずる面があります。9年たった今でも、故郷に戻れない、自宅に帰れない福島の方がたくさんいます。こう思う時、今回の臨時休校についてもがまんしなければなりません。私たちは、卒業式や修了式を行うことができます。
 東日本大震災から9年を迎え、被災された方への思いを新たにする中で、今日から自分にできることを頑張っていこうと思う朝です。

 今日も1日、みなさん、笑顔で頑張っていきましょう。

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