5月はグリーンアドベンチャー、東京校外学習、少年の主張があります

薬物乱用防止教室

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平成24年11月7日(水)薬物乱用防止教室が行われました。今回は1年生対象に行われ、高崎警察署に勤務されている渡辺正子先生による講話をうかがいました。講話に先立って1年生は薬物についての学習を1時間していたので、渡辺さんのお話は既習内容を踏まえて理解をとても深めることができました。たくさんのことを心に刻むことのできたひとときを振り返ってみましょう。

1.開会の言葉(1年生 保健委員2人)

2.校長先生の話
「薬物に対して、どのように受け止めたら良いか考えながら講話を聞いて下さい。」というお話と講師の渡辺先生の紹介をしていただきました。校長先生の言葉に、これからうかがうお話をひとつ残さずしっかりと聞いて理解しようという気持ちが高まりました。

3.渡辺正子先生による「薬物乱用防止」のお話

(1)ビデオの視聴
まず最初に「薬物についてどう考えたら良いか」「薬物をどう判断するべきか」を学んでほしいという投げかけがあり、ビデオを視聴しました。第1話では主人公が小学校6年生の男子でしたが、中学生の家に遊びに行った時に勧められたシンナーがきっかけで、シンナーを乱用するようになってしまったという内容でした。シンナーの吸引では「脳が壊れる、壊れた脳は二度と元に戻らない」「筋肉がつかず、背は伸びない」「いつもよだれが垂れている状態になる」「出血が多くなり、手足が震える」「文字が書けない」「歩くとよろよろする」 のような症状になってしまい、吸引するとすぐにこういった状態になるという説明があり、息をのむような感じでした。

第2話では女子が主人公でした。街中で「気分がハイになる、ダイエットできる」と声をかけられて無料で薬物を渡されて飲んだところ、心臓がドキドキして、頭がボーっとし、身体が熱くなるという症状が出ました。脳はこの時の刺激を忘れることがなく、同様の薬が欲しくてたまらない状態に追い込まれました。現在はエクスタシー、MDMA、パーティドラッグなど様々な種類の薬物があり、覚せい剤を勧められ破滅の道をたどるという人も増えているそうです。薬物の吸引によって幻覚や被害妄想も出てきて今までの人間関係が壊れてしまうことにもつながり、この話のように街中などで声をかけられて薬物を渡されるときには「お金はいらない」と言われても、薬物中毒になって次々にほしくなると高額を要求されるために友達からお金を借りるということもあり、生活が一転するようです。

薬物は覚せい剤という名前では一般の人には近づくことはなく、「元気が出る、やせられる、いつでもやめられる」というようなキャッチフレーズで誘われることが多いと説明がありました。これらの薬物は「脳(やめられなくなる)」「心(やる気、思いやりがなくなり無気力になる)」「命」の3つを失うことになって、夢や希望、友人など自分の周りの全てを失い、抜け殻になってしまうし、一度薬物に手を出すと一生つきまとわれるという言葉には安易に物事を考えてはいけないということを再確認しました。

(2)渡辺正子先生のお話
・中学生で薬物に手を出してしまった人の例・・・一度手を出すとやめられない。薬物に 誘う人は気軽に声をかけてくるが、依存症になると高額を支払ってでも薬物がほしくな る。耳かきいっぱい程度が数千円の単位で、それらは暴力団や密売人などの手元に入る ことになる。絶対に手を出してはいけない。

・現在の薬物の種類・・・多くのものがあり、身近な所にもある可能性が高い。シンナー も薬物の一種で現在は許可制なので仕事の関係で手に入る程度。しかし、40歳を越え た大人でもシンナー依存で度々逮捕されるという人もいる。自分の将来をしっかりと見 て、新しい人との出会いや新しい世界への道を大事にして、いつでも自分で正しく判断 をしていくことが大切だということを理解してほしい。

・薬物は「やせられる、勉強ができるようになる、集中できる、寝ないで平気になる、疲 れない」などうまい話をされるが、それらはどれもまやかしで、薬物でやせることはあ っても、それは美しいものではないし、薬物が体内に入るとスッキリした感じはあって も薬が切れるとドッと疲れが出てだるくて仕方がない状態に陥り、再び薬物が必要にな る。

・薬物による影響で、見えないはずのものが見えたり、聞こえるはずのない音が聞こえた り、幻覚や幻聴が目立つようになる。一般的な生活が送れなくなる。

・ある暴力団の人が薬物を密売して逮捕された。その人が「自分が本当に大事にしている 人には薬は使わせない。」と話していた。それほどに薬物は恐ろしいものである。

・身近なところにある薬物としては、酒とたばこがある。どちらも害があることを理解し て手を出さないことが肝心。特にたばこは吸っていない人の肺はきれいなピンク色だ  が、吸っている人の肺はニコチンやタールで汚れた黒っぽい色になっていて空気をうま く吸えない状態に陥る。若い時にたばこを吸う習慣のある人ほど肺の状態はひどくな  る。たばこを止めれば少しは改善されるが、健康に害があるものなので手を出さないこ とが一番である。

・異物(酒、たばこ)を体内に入れて平気になると薬物を体内に入れても平気になってし まう。

・自分に害のあるもの(非行も含める)は絶対に取り入れないということを心に刻んでほ しい。

・自分にとって何が良くて、何が大切かを考えて今日の話をこれからの生活に役に立てて ほしい。

4.お礼の言葉
1年生の学級委員長から渡辺先生にお礼の言葉をお伝えしました。薬物には絶対に手を出さないこと、これからの生活を大事にしていくことの大切さに気づいたという感想を発表してくれました。

5.閉会の言葉(1年生 保健委員2人)

<1年生の感想>
・今までも色々な資料を見たり、たくさんの人の話を聞いたりしてきましたが、「そんな のするわけない。」「使っても止められるでしょ。」という軽い気持ちでいました。し かし、今回実際に薬物乱用をしてしまったという人を見たことのある渡辺先生のお話を 聞いて、本当に止められないんだなあと実感しました。薬物を使ってしまった人も「大 丈夫。」と思っていたと思うけれど、そのような軽い気持ちが自分の命までも奪ってし まうなんて、本当に恐ろしい物なんだと改めて思いました。これからも「薬物は絶対使 わない。」という意志を持ち続けていきたいです。

・今日は今まで知らなかった薬物について、わかりやすく教えていただきました。ビデオ では実際にどのような手口で薬物が僕たちの手に渡るのかがわかりました。これからは 友達、見知らぬ人等に「薬あげるよ。」と言われても、勇気を出し、はっきりと断りま す。その後の先生のお話では、自分の体験を通し、本当に起きたことを話してくださっ たので、薬物の恐さがとてもよくわかりました。また、僕はお酒も薬物というカテゴリ ーだったと言うことを知らなかったので、絶対に断りたいと思います。薬物は身も心も どんどん破壊していく、夢も希望も、そして命も奪ってしまうものです。今日教えてい ただいたことを忘れずにしたいと思います。

★渡辺先生、お忙しい中来校していただきましてありがとうございました。1年生の心にしっかりと刻むことができたお話をいただき、心より感謝を申し上げます。身近なところにある危険から自分で身を守ることの大切さ、薬物の本当の恐ろしさ等、たくさんのことを学ぶことができました。1年生の皆さん、渡辺先生のお話をいつまでも心に置いて、健やかに成長していって下さいね。皆さんの笑顔がいつも輝いていますように。

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学校行事
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