夏季特別研修講座 第3日目

8月22日(火)午前の部
演題:「通常学級における特別支援〜実行機能の理解と支援〜」
講師:川村学園女子大学 今井 正司先生

 通常学級において困り感を抱えている児童生徒に対して、ワーキングメモリや注意制御、衝動性抑制、メタ認知といった実行機能面についての理解を深め、整える支援をすることなどの大切さを学びました。
 参加者からは、「実行機能という言葉すら理解していませんでしたが、講義を拝聴して、発達に障害のあるお子さんに対して負担の少ない、そして注意を覚醒持続させる授業づくりについて、そして子どもたちが自己有用感が感じられるような認知からの支援を心がけて行きたいと思いました。褒めを上手く活用できる教師を目指します。」という感想をいただきました。

8月22日(火)午後の部
演題:「主体的に取り組む態度の評価と育て方」
講師:筑波大学名誉教授 櫻井 茂男先生

 「主体的・対話的に学習に取り組む態度」として、認知的エンゲージメントに基づく態度(達成への学習意欲による態度)・感情的エンゲージメントに基づく態度(興味・関心をもち、楽しく学習する態度)・行動的エンゲージメントに基づく態度(粘り強く学習する態度)・社会的エンゲージメント(協力・助け合いながら学習する態度)の4つから評価すること、「自ら学ぶ意欲のプロセスモデル」に基づき、自己調整学習のやり方を習得していくことを教えていただきました。
 参加者からは、「子どもの自己実現に向けた欲求は大きく4つあることが分かりました。4つの心理的欲求を刺激して指導することが大切であり、安心して学べる環境づくりが必要であることを改めて感じました。」という感想をいただきました。 
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