3月3日(木)の学校生活より 〜Part3〜この物語の主人公は、気のいい小さな黒鬼の子供の「おにた」です。鬼に対する人間の固定観念に、「人間っておかしいな。おには悪いって決めているんだから。おににも、いろいろあるのにな。」と一人つぶやく場面から、「おにた」の寂しさやもどかしさが感じられます。物語では、豆の匂いもしない、柊も飾っていない「女の子」の家にたどり着きます。お腹をすかせながらも病気の母を一生懸命に看病する「女の子」の姿にいても立ってもいられなくなった「おにた」は、本来の優しさを発揮して、節分のごちそうを届けました。しかし、「だって、おにが来れば、きっと、お母さんの病気が悪くなるわ。」という言葉を聞いて、絶望感に苛まれてしまうのです。「おにだって、いろいろあるのにな。」という「おにた」の言葉に限りない切なさを子供たちは感じていました。 今日の授業では、教科書を読んで「おにた」の気持ちを考えていました。子供たちは、教科書の文章で「おにた」の気持ちが分かる個所に線を引き、その気持ちを自分の言葉でまとめていました。(校長) |
|